2011/06/12

街路景観の立葵

 烏丸御池の交差点を下る街路樹にタチアオイ(Althaea rosea)が植えられ、今ちょうど花を咲かせています。通りに花を咲かせている風景は、とても和やかな風景につながっているようです。この交差点は、往路幅が大きく、そのため交通量も高い環境です。そういった環境の中で花を植えているのは、歩く人にとっても気持ちの緩和など良い効果を生み出しているものと思われます。

 街の中の道路の景観に緑があることは、その街の風景をつくりだす良い要素だと思います。特に人の目線の中に入る場所に見える緑は、見ていて、とても気持ちの良いものだと思います。このように気持ちを和らげる要素があることは、京都の道路が危険なこともあって、それを緩和させる良い効果を演出できるきっかけになるかもしれません。

 京都は、「歩くまち」を提唱しています。しかし、住んでいて思うのは、まだまだそこまでいっていないといった印象が強いです。車が多く、さらに歩行者と自転車の分離が出来ていないため、歩くことに非常に危ない場面が毎日のように遭遇します。これは国際観光都市として非常に残念な点です。
 そういった中での街路沿いの花の演出は、少しでも気持ちを和らげるものとして、良いものだといえるのではないでしょうか。


烏丸通

立葵