2019/09/23

朝の鳥

 仕事へ行くため,早朝始発のバスをバス停で待っていました。騒がしい声がする方をみるとエナガが電線に並んでいます。普段は樹にいる姿ばかり見るので,この風景は新鮮でした。朝が明け始めた時間の5時過ぎ,エナガがきれいに電線に並んでいる光景を私は初めて見ました。暫く見ているとそんなに動きは有りません。普段活動家のエナガたちも早朝だと思ったより活動がゆっくりしているようです。
 舟岡山公園から何羽も飛んできて,皆電線に一休みしています。総個体数は20を超えていたでしょうか。それほど多くのエナガがある程度の均一感覚で並んでいる様子を見て思い出しました。三条から四条の間の鴨川の河川敷に並んで座る人たちとよく似ているなと。朝のエナガたちも何となく,それぞれが離れている方がいいのかもしれません。人の行動範囲と似ている感じがして面白く感じました。エナガたちはその後,大徳寺,今宮神社方面へ三々五々と飛んで行きました。
並んでいます


2019/09/12

京都の街路樹剪定

 京都市内では総じて街路樹景観がきれいです。これは,街路樹への剪定がそういった景観を形作ってくれています。はんなり剪定,いわゆる二段階剪定(透かし剪定)です。大学での講義や演習でも学生に伝えているのですが,京都の造園の技術がそうさせているのだと感じます。一部がきれいな街路空間の市町村も全国にはたくさんあります。例えば,東京丸の内や神戸居留地,福岡天神の街路樹景観など美しい街路樹の景観が魅力的です。ただそれは一街路空間の美しさが際立ったものです。
 京都市内でも御池通や堀川通など街路の美しさを華としての街路樹が多く見られますが,京都の魅力さは全体的な街路樹の美しさです。写真は洛北での,はんなり剪定をしたトウカエデの街路樹です。こういった市中心部の街路樹の二段階剪定の取り組みは,街全体の景観の美しさへも寄与しています。もちろん負の面としての落ち葉量の事も有りますが,京の角履きの文化なども相まって,景観の空間の美しさへの維持を創りあげています。街並みの景観の美しさは或る意味,その土地の「歴史」と「文化」でもあると思います。風土性もありますね。そういった空間の在り方は,私たちがこれから対応する研究の中へ入れ込められるようにしたいと思う所です。


写真左側,はんなり剪定


2019/09/01

乗鞍のツキノワグマ

 久しぶりに野生でのクマをみました。自身が山に入ってもあまり見ることが少なかったのですが,久しぶりにツキノワグマを見ました。ハイマツの合間を抜けて歩いています。暫く観察しているとハイマツの陰に入って見えなくなりましたが,人の多いこの乗鞍の山にもクマが出てくるのだなと改めて実感しました。登山道の看板にもクマ出現の注意内容が書かれていましたので,身近にいるのだと強く感じました。
 ニホンカモシカなどの山岳調査をかつてしていた際には,だいぶ気を付けて,注意深くしていました。ツキノワグマとのニアミスは有りましたが,実際に鉢合わせることは幸せにも有りませんでした。今回,離れたところからでもツキノワグマを見かけたことで,私たちが山に入らせてもらっている気持ちを再認識させられました。

ツキノワグマです