2014/12/21

京の冬景色

 いよいよ京都の師走らしき雰囲気です。鴨川から北山を眺めたところです。寒々しい環境ですが,京都の四季を出すにはとても大切です。この寒さと雰囲気が京都らしさです。

鴨川の風景です

2014/12/11

植物園のシロハラ

 この時期になると,府立植物園内にはシロハラが良く飛来してくれます。ポコポコ鳴きながら,疎林や芝生広場,藪の中を移動しています。なかなか面白い鳴き声と個体が大きいので良く目立ちますし,存在感があります。この時期にはツグミも存在感を出してくれていますが,この2種が一番良く目につくのではないでしょうか。
 
 京都府大の下鴨キャンパスにも多く来てくれます。隣接していることで移動がしやすいのでしょうね。
 
藪の中のシロハラです
 

2014/12/10

府立植物園のヤマガラ

 現在の府立植物園は,紅葉がほぼ終わり,疎林の林も見られます。そういったときには,鳥の観察にもってこいです。昼休みに植物園に行ってきました。園内の林を見渡すとカラ類がそこかしこに見られます。中でもヤマガラは綺麗なオレンジ色の鳥で,鳴き声も中々良いものを持っています。

 この日は,ヤマガラだけの群れ,10羽ほど見られました。群れのヤマガラたちは,各々,落ち葉をくわえたり,落ち葉の中に頭を突っ込んだりしていました。見ていて飽きない光景です。

ヤマガラ・山雀です

2014/11/24

平成知新館

 京都国立博物館に建てられた平成知新館です。大学院の講義の見学で訪れました。非常にきれいな建築と,アプローチ,そして展示物。とにかく良い空間でした。晩秋の青空と相まって,美しい空間を創り出してくれていました。

青空

2014/11/10

芳春院での地域景観の講義

 大学院の授業で,芳春院庭園へ行きました。毎年,お世話になっています(いつもありがとうございます)。秋晴れの今日,晩秋ですが,今日はとても暖かく,昨日の雨による空気の洗浄もあって,すがすがしい感じを受けます。紅葉の紅葉は,完璧ではありませんが,それでも色付き,青空をバックにとても美しい季節になっています。

この芳春院さんの庭園拝観は,昨日から始まりました。期間限定での拝観です。

2014/10/28

圓通寺での地域景観の講義

 昨日1027日は,大学院授業での地域景観保全の講義・演習の一環として,院生たちを圓通寺の借景へ連れて行きました。お施主様もお忙しい中,院生たちへ説明をして頂き,院生たちも良く理解してくれたのではと思っています。前日夜半の大雨の影響もあってか,庭のスギゴケなどが非常にきらきらとしています。また叡山もうっすらとした霞がかかっているとはいえ美しい景観を見せてくれていました。
 
 周辺の住宅建築物がだいぶ樹木で隠れてきています。景観を守ることは一長一短では進みません。やっとここまで来られたのだなと,お施主様のご苦労がとても見えてくる今回の見学でした。(毎年,お施主様には,ご対応して頂きありがとうございます。また今回,人数も多く,一般に見学されていた方々への拝観の邪魔になったこともあったかもしれません。どうかお許しください)
 
美しい平庭式枯山水です
 

2014/10/23

下鴨キャンパスのモズ

 下鴨キャンパスにはモズが1個体いつも見ることが出来ます。大概,高見の場所にとまって鳴いています。恐らくテリトリーの確認なのでしょう。この時期になると,毎日のように,ある一定の時間で周遊しているような感じです。どうも隣接している植物園とこの下鴨キャンパスを行き来しているようです。

モズ鳴いています

 

2014/10/08

皆既月食

 今の皆既月食です。京都は天気がよく,ゼミ生も他の研究室の学生さんもみな研究棟を出てみています。良い光景です。漢字で書くと「月を食べる」面白い単語です。

月の横に星が見えます

2014/09/28

お店の動線

 伊勢神宮内宮の近縁にあるお店です。たまたま,横を通って,動線の使い方が良いなと思ったのです。動線というより,町家の開放性がすがすがしく感じたのかもしれません。私の好みではあるのですが,すっきりとした空間の使い方は,何ともいいなと思いました。以前私が住んでいた町家は,お店では無く民家なのですが,動線も開放性を意識して改装し,実際住んでみたところ,その動線と開放性良さは感じました。お店ならなおさらなのでしょうね。ランドスケープの設計にも活かせられる活用線の参考事例です。

蘇民徂徠の子孫を掲げてます

2014/09/18

淡路島での里地里山の演習

 京都府立大学の環境共生教育の講義演習の一環で,一回生を連れて,淡路にある景観園芸学校へ行きました。学校周辺はまさしく里地里山の空間が広がり,良い環境ですので,ほぼ毎年,この時期に伺っています。学内の空間には,里山林があり,その説明等について大藪崇司先生をはじめ,園芸学校の先生方にして頂きました(いつもありがとうございます)。シイやカシなどの薪炭林の樹木が生えている空間の存在と,その生物多様性について,学生たちが理解してくれたものと思います。

 淡路は周辺に棚田なども多くみられ,人為的な二次的自然の環境が美しく残っている島です。フィールドとして素晴らしい環境だといつも思います。

学内の薪炭林です

2014/09/06

畜大の構内風景

 緑化工学会全国大会で帯広畜産大学に行きました。この時期の北海道は,緑も豊かで非常にきれいです。そして畜大は,構内がとてもきれいです。案内板もエゾリスのモチーフが付けられ,ユニークです。畜産大学らしいのびやかな感じをとても受けました。ちょっとしたことですが,大学の個性が随所に光って見られます。そう考えると,構内に入って見られる個性ある大学とは,国内にどれだけあるのだろうか・・と考えてしまいました。

 国内にある大学で,校舎の建築を見て個性が見られる,または建築を見て大学の名前も出てくるものは,多くありますが,構内の環境で個性が光る大学はそうそう無いような気がします。畜産大学の光景はいい大学だと思いました。
 
エゾリスのモチーフ
シラカンバの並木
 

2014/09/02

モエレ沼公園の光景

 今年も見てきたモエレ沼公園です。私たちの住む日本でこれほど躍動的で魅力ある公立公園はそうそうないと思います。デザインの楽しさ,緑の使い方,オープン後も色々と勉強になります。今日は,天気が良かったので,つい見に行ってきました。楽しい公園です。

初秋のモエレ沼公園の風景

2014/08/29

帯広のパブリックアート

 帯広の通りを歩いているとエゾジカのパブリックアートが有りました。歩いていて,何かいると驚きましたが,ブロンズのシカでした。思ったよりもボリュームのあるシカです。現在の季節は晩夏です。この風景が冬になるとどうなるのだろうと考えると楽しくなるアートです。

エゾジカが歩いているようです

2014/08/17

公舎の草刈と剪定

 大学公舎敷地内の草刈と樹木の剪定を進めています。草刈はエンジン式の草刈り機で,現在までに月1度の2度行いましたが,1週間も経たないうちにあっという間に草が生えてきます。植物の生長の早さは驚くほどです。あまりにも成長の早い草を見て,学部で畜産学を学んでいた時のように,ヤギやヒツジを活用するのはどうだろうか・・と考えてしまいます。

 樹木の剪定は,今までほとんどされていない状態でしたので思いっきり剪定を進めました。密な状態の樹木から疎林になるほどの剪定です。周辺に住まう方々より,見通しが良くなり,防犯や風通しも良いですねと喜んでくれました。ランドスケープは「造園」ですし,そういった点で緑地の管理は大切です。町中でこんもりする緑の公舎もいい感じでしょうが,見通しが効くようになることで,防犯といった点でも良くなるようです。

 ランドスケープは,生き物を相手にする仕事です。ですから,中々,管理が大変です。


草刈と剪定ですっきりです

2014/08/16

左京区での五山の送り火

 今年も五山の送り火をお参りしました。左京区から見る大文字は近いこともあり,「大」の字が大きく,炎がしっかりと見て取れます。この五山の送り火は,京都の四季を感じる瞬間の一つです。季節感はランドスケープの大切な要素。京都のランドスケープの中の「文化」として送り火は,重要な要素です。


炎が良くわかります

2014/08/15

京都の俯瞰

 愛宕山近くから眺める京都俯瞰,ランドスケープです。真中あたりに京都タワーがあります。糺の森や船岡山の緑が雲のように町の中にあります。自分の知っている京都の町も,まだまだ見るべき空間がたくさんあるなと思いました。

 この京都の町の通りや家屋の環境は,大戦中,他の主要都市のような大規模空襲*を受けなかったことが今の町並みに繋がっています。このことを考えると今日は終戦から69年,その時間の重さも実感します。

 * 昭和20年に西陣や東山,そして京都御所までも米軍機による空襲を受けています。

碁盤の町の京都です

2014/08/14

湖北の稲穂


 この時期,西日本各地では稲がたわわに実りだしています。湖北の稲穂も同じです。立秋が過ぎて,二十四節季では既に秋。季節に合わすように稲も稲穂が熟しだしてきています。稲穂の上にはナツアカネと思えるトンボ,もしかするとアキアカネかもしれませんが,飛来していました。

 まだ暑い中ですが,節季の上では季節が刻々と変化してきています。ランドスケープを研究し,学んでいくうえで季節感はとても大切で,奥深いものです。

瑞穂の国の稲穂

2014/08/13

竜山石採石場の植物

 大手前大学史学研究所主催の高校生向け科学授業の一環で,GISGPSなどの指導に行ってきました。その際,現場見学として竜山石の採石場の見学も同時に行いました。夏の暑い日差しの中,高校生たちも私たちも暑さで大変でしたが皆さん興味を持ってくれたようです。
 
 さて,竜山石の採石現場には,石を切り出した後が見られます。しばらく前に採石した後には,もちろん当たり前のように植物が生えてきます。草本類から樹木,色々と植生の遷移がみて取れるのです。パイオニア植物ですね。私たちが普段よく見かける植物が,採石の後に生えているのを見ると,水もあまりなく,栄養も無いような岩盤質であっても,しっかりと植物が生えてくることに感嘆します。写真のように平坦で少し土が残っている箇所には必ずといっていいほど草本系が生えてきて,暫くそのまま手が付けられていない場所になると,アカマツやアキニレなどの樹木が生えています。
 
 植物の環境としては良くない環境に見えるのに生えてきているのは面白いものですね。
 
採石場の植物たちです
 

2014/08/11

善光寺表参道の街路

 久しぶりに訪れて驚きました。街路がとても美しい状態になっていた事です。以前来た時も良い参道だと思いましたが,今回訪れて,街路樹や縁石,歩道に車道,灯篭など,美しく仕立て上げられています。訪れる人にとっても心地よい空間を創り出してくれています。

 表参道に連なる建築物についても参道に出来るだけ合うようにファサードが作られ,善光寺参道の美しい空間を創り出してくれているようです。

歩くと楽しい街路です

2014/08/10

小布施の栗の小径

 長野県の小布施は栗の産地です。栗を扱った和菓子や洋菓子など,栗の産地を活用した町づくりをされています。その中でも,小布施町並み修景事業で「栗の小径(こみち)」で使われている歩道は,伐採した栗材を加工し,歩道の敷石代わりとして活用されています。栗材は腐りやすいのではと思いましたが,しっかりと防腐などの加工されているようです。通りはしっかりと平坦に作られています。

 小道の中辺りは,凸凹した丘があるので,ハイヒールや車いすには不向きですが,それはそれで自然の素材を使っているからということと,その場の空間に合わせているからです。美しい公開空地のランドスケープだと思いましたし,町並みを美しくしようとしている修景事業として成功している事例と思いました。

 町づくりの中でもこういった取り組みをする事は,訪れる人にとって,ちょっとしたアクセントを感じてもらえるのではないでしょうか。


小道中の石
栗の小道



2014/07/20

千本通の庭の舗地作庭


 舗地を中心に作庭した庭です。舗地作庭に時間が掛かったものの,これから苔が徐々に生えてきて良い雰囲気になっていくと思います。
 
 
白石と黒石を格子にしています

2014/06/24

千本通の庭と鳥たち

 京都の千本通にある今住んでいる私の家の庭は,庭師の方が半分,残りの半分を私たちが作庭したもので,そこには色々な野鳥が四季を通じて訪れてくれます。6m×7m程度のさほど大きくない庭ですが,町の中にある空間であるこの庭へ,野鳥たちは良く来てくれます。スズメを筆頭に,メジロ,シジュウカラ,コゲラ,キジバト,ムクドリ,ヒヨドリ,カワラヒワ,ジョウビタキ,シロハラ,ハシブトガラスなどです。都市の中にある緑のちょっとした空間でも楽しい来訪者が,たくさん来てくれるのだと認識しました。

 この時期は,スズメの親と巣立ったばかりの子たちが良く来てくれます。猫やイタチの襲撃もないこの空間は,たぶん最も安心できる空間でしょう。一休みする時には,植栽しているサルスベリの樹で寝ている光景が多く,ハスの入った手水鉢の水を飲んでのんびりと過ごしているのをよく見かけます。

 写真は,キジバトとスズメです。石の間で遊んでいる子スズメの光景は,見ていて中々飽きないものです。
 
飽きない光景です
 

2014/06/19

キャンパス構内のエナガ

 この所,研究室から眺められるカツラの樹やコノテガシワの樹によくエナガ(Aeguthalos caudatus)が滞在しています。声と姿がかわいい鳥です。今日見かけた個体は,どうも巣だって間もないような子どものような感じを受けます。羽毛の色が若干おとなしげでした。この府立大学の構内は鳥の為にも良い緑のパッチを作ってくれています。観察しがいのある環境です。

羽毛を繕ってリラックスしてます

2014/06/09

大阪都心の緑化の生き物調査

 大阪梅田の中心部は今,大きく変わってきています。昨年オープンのグランフロント大阪に加えて,その北側にある広大な敷地も大規模に変化する予定です。そういった環境の中で,緑の役割はますます重要になってきています。この広大な敷地を挟んで新梅田シティの緑地とグランフロントの緑が挟むようにあります。この緑をつなぐものがこの広大な敷地に設計されたら都心での大きなエココリドーになると思いました。

 今回のゼミ生の調査指導では,この大阪都心の緑地が生き物にとって,どういったポテンシャルを持っているのかを調べることを主たる目的として行っています。緑は,植栽すればそれでいいものでもありません。できるなら,その空間の可能性を引き出すことが出来たらと考えなければなりません。それを見出すための生き物の調査で,今回は梅田から阿倍野までの広範囲な環境での鳥の調査です。

 ゼミ生の頑張りにも期待していますが,何よりもどういった結果になるのかが楽しみな研究です。モニタリングとしても,しばらく長期研究になりそうな感じになるかもしれません。

緑豊かな大阪都心の緑地です

2014/05/24

アクロス福岡のステップガーデン

 この週末は,造園学会全国大会が福岡の西日本短大で開催されています。せっかくの機会ですので,アクロス福岡の緑化見学にゼミ生を連れて向かいました。西日本短大在職中には,学外授業,見学で使っていた屋上緑化の場所です。この時期の緑は,鮮やかでとても美しい景観をこの天神界隈に作ってくれています。京都府大のゼミ生たちを連れていくことが有るとは思っていませんでしたが,良い見学が出来たと思いました。こういった見学のできる環境が京都でもあればとつい思ってしまいます。アクロス福岡は,建築と緑の良質なデザインといえ,福岡市の財産ですね。


ステップガーデンの緑
見学中です



2014/05/04

府立植物園での活用

 この時期の府立植物園には,季節,気候が良いこともあって,多くの来訪者が訪れています。中でも,学校関係で多く来られているようです。写生や遠足など様々です。地域にある植物園のような施設の活用は,見るだけではない,それ以外の活用として多くの可能性を持っています。


一心不乱に描いています

2014/04/30

出石城跡と朱の鳥居

 豊岡市にある出石城跡には隅櫓が復元されています。城址には稲荷神社の朱の鳥居が並び,石垣と共にとても美しい配列を創り出しています。加えて,時間のデザインも加わっていることが,この場の導線をうまくデザインされているように感じます。

 城址の高台から城下を眺めるととても美しい甍の町並みがひろがります。タウンスケープの整然とした並びは,この町の宝物ですね。


隅櫓と鳥居
朱の鳥居の配列




2014/04/29

並木道

 豊岡市にある植村直己冒険館の建築の横は,とても美しく植栽されています。建築の存在感もさるものながら,それに引けを取らない美しいランドスケープが見られるのです。久しぶりに,見ごたえのある空間を感じました。

 季節が新芽の時期ということもあって,益々美しく感じたのかもしれませんが,博物館と駐車場の間にあるきれいな並木道の植樹が何とも良い空間を醸し出してくれています。

 以前より来館したいと思っていた博物館ですが,見学して思ったのは,やはり来てよかったと感じた事です。展示物も見応えがとてもありましたし,植村さんの人となりが垣間見られる良い博物館です。加えて,ランドスケープを仕事とする私にとっても,周辺の空間の使い方,作り方がとても感心するものでした。



綺麗な並木道です
緑の中の建築と道です



2014/04/11

府立植物園の樹々


府立植物園では,樹々の新芽がだいぶ芽吹いています。空の青色と淡い緑色がとてもきれいです。
 
だいぶ芽が出ています