2015/05/31

厦門の鳥 14

 この鳥は,カオグロガビチョウ(Garrulax perspicillatus Gmelin, JF, 1789)と言います。日本では,特定外来生物で,国内生物に対しての脅威ですが(ハワイ諸島でのこの種の移入によって固有種が激減しているのです),こちらでは普通種ですが,20008月に国家林業局が国の保護有益かつ科学研究でも必要な鳥類に入れています。所違えばです。
 場所次第ですが,よく観察される緑地空間もあります。この鳥の嗜好性がどうやらはっきりしている感じを今の短期間の調査内で感じています。何か成果が出れば楽しみではありますが・・。

雀形目噪科黑Garrulax perspicillatus

2015/05/22

福建土楼 3

 方形が良くわかる土楼です。真ん中の中庭にあたるところが共同の空間です。観光化された多くの土楼では,中庭に石などを敷き詰めていますが,この土楼は生活が続いている土楼で,まだ観光化されていないものですので,土のままで昔ながらの空間を残しています。

中庭が昔のままです

2015/05/21

福建土楼 2

 円筒の構造,廊下には,赤い燈籠が蔵下がっています。土楼の廊下から見ると空が輪の中に有るようで,景色としてとても美しいです。周辺の山々の緑がまた美しく,古い建築との調和がとても心地よい空間を作り出しています。

土楼の屋根と燈籠です

2015/05/20

福建土楼 1

 福建には数多くの土楼が残っています。方形,円筒形など様々な形態です。厦門からさほど遠くない場所でこのような建築物がたくさん残っています。

 写真は,放棄された土楼の一つですが,このような放棄土楼が幾つか散見されます。現在の土楼生活では,トイレなどの衛生面に厳しい所もありますが,世界遺産にもなっている土楼の保存と活用が,今後の課題になるのでしょうね。このままだと京都の京町屋のようにますます破壊されて無くなっていくことが何とも目に見えています。世界遺産に登録されていない土楼の早急な活用,利用,保存,保護をしっかりとしないと人類の財産でもある建築が無くなってしまいそうな気がします。


放棄されている土楼です

2015/05/19

厦門の緑 10 都市水域空間

 白鷺洲の水域空間です。都市の真ん中にこう言った緑地空間が存在しているのは,都市生態系にとって大変意義のあることです。現在,中国では各地で生态城市都市)を目指しています。そういったことからも,こういった水の空間はとても大切です。

朝靄の都市の水辺空間です

2015/05/17

厦門の緑 9 都市公園緑道横の水空間

 この空間は,緑道小道の横になります。この光景を見て博多の大濠公園を思い出しました。何となく似ています。大濠と違うのはこの水は海水が入り込んだ汽水であることです。ここは「筼筜内湖」という内湖で,海の魚も入ってきます。内湖をうまく取り入れている公園です。


内湖です

2015/05/16

厦門の緑 8 都市公園緑道

 白鷺洲公園から伸びている緑の小道です。湾の間を伸びている緑道で市民の憩いの通り道でもあります。とてもうまくデザインされた空間だと私は思いました。歩いていて変化があり,楽しい空間に仕上がっています。細く長く伸びた岬のような緑道の植栽は,片側にはトベラの列植,片側にはススキを植えています。調査で朝通りますが,とても清々しい道です。


歩いていて楽しい緑道です

2015/05/15

厦門の鳥 13

 同じく白鷺洲公園の中での写真です。シジュウカラ(Parus major)が元気良く動き回っています。日本のシジュウカラと同じです。地域遺伝差は若干有るでしょうが,基本同じで形状,大きさも一緒です。ただ鳴き方が少し違ました。


雀形目山雀科大山雀Parus major

2015/05/14

厦門の鳥 12

 調査に白鷺洲公園へ行きました。そこは鳥が多く生息している都市内の緑豊かな環境です。このなかで,私が住んでいる集美地区ではあまり見かけないオナガ(Cyanopica cyana swinhoei Pallas, 1776)が生息していました。非常にたくさんのオナガが見られます。東京に住んでいるときに見て感激したカラス科の鳥です。鳴き語へはよくありませんが,水色のきれいな鳥です。



雀形目科灰喜Cyanopica cyana swinhoei

2015/05/13

厦門の緑 7 厦門植物園の屋上緑化

 植物園の施設の屋上が緑化されています。普通の緑化ではありません。基本,多肉植物やサボテンによる緑化です。私にとって,衝撃的な屋上緑化のスタイルでしたので,感心してしまいました。中々,ユニークな緑化です。

屋上緑化サボテン

2015/05/12

厦門の緑 6 家からの緑

 厦門市内で古い建築を見かけました。なんと家から樹がにょきにょき出ています。なんともすごい光景です。緑の成長のスピードが速いのかもしれません。何軒もこういったお家を見かけました。

樹の成長がすごいです

2015/05/11

厦門の緑 5 BRT高架の緑化

 厦門市内にはBRT(バス高速輸送システム)が3路線あります。とても便利な高速網です。当たり前ですが,BRTに渋滞は有りません。このBRTの高架には植栽がされています。もちろん,蔓性植物も植えられ,橋脚に絡みついているのもあります。気候の問題もあって,成長が早いようですが,それでも立派です。市内には,こういった緑化がたくさん見られます。

BRTの高架緑化の蔓です

2015/05/10

厦門の緑 4 歩道街路樹隧道2

  緑の隧道です。片側は街路樹,もう片側はオープンスペースの緑です。港近くの光景です。この道路は海の照り返しも強く,今の時期の日中はとても暑い場所です。そういったところで少しでも緑陰があるのはほっとする空間を作ってくれています。

芽吹きが勢きおいある樹です

2015/05/09

厦門の緑 3 歩道街路樹隧道1

  厦門の街路樹の上方で面白いと思ったのは,歩道の両側に植えていることです。日本では片側が主流ですが,この厦門では,多くの場所で両側に街路樹を植えており,そのため緑陰のできる隧道になっています。気温の高い厦門の夏を考えて設置されており,その工夫がとても良い都市緑地の環境を作り出しているといえます。

緑の隧道です

2015/05/08

厦門の緑 2 街路樹の大木

 厦門の中心部には街路樹の大木がたくさんあります。とにかくそのボリュームと存在感が素晴らしいのです。街の中で,こういった大木がたくさんある空間は,この厦門の貴重な緑とも言えるのではないでしょうか。亜熱帯ですので,成長も早いのかもしれませんが,それでもこういった緑の環境があるのは,人の心理的な緩和や環境へのよい影響も備えてくれるものと言え,たいへん良い空間です。歩いていて気持ちのいい街路です。

大木がたくさんあります

2015/05/07

厦門の緑 1 中山公園花展館

 厦門市内の中心部になる中山公園(中山公园)は,市民の憩いの場所です。休日になると多くの人が訪れてゆっくりと時間を過ごしています。その中の一角に花展館(花展馆)があり,そこには盆栽が展示されています。公園の中に,こういった展示スペースがあることは,来園者にとっても良い空間なのではと思いました。この館は24時間開放されいぇいるわけではなく,開放時間が決められていますので,そういった点でも管理がしっかりできており,展示しやすいのだとも思います。
盆栽がきれいです

2015/05/06

厦門の生き物 羅非魚・罗非鱼

 マンション横の湖で魚を捕っている人がいました。覗いてみるとカワスズメ(Oreochromis mossambicus W. K. H. Peters, 1852)が大量にいます。そういえば釣りをしている人もこの魚を釣っていましたし,近所の屋台の販売店の人もこの魚を生きた状態で売っていました。こちらでは,このお魚をフライや唐揚げなどで食べますが,私はまだここにきてこのお魚を食べていません。多分,この界隈で売っているのは,この湖で捕れたお魚を売っているではないか・・と思いました。この湖は,カエルも多く発生しているので,水質はそんなに悪くないと思います。採集と販売,消費と産直ともいえますね。この湖で採取していいのかはわかりませんが,生き物に配慮した親水空間でもあるので,それが生き物を増やしているのかもしれません。しかし,このカワスズメは,外来種ですので,増えるのはよくはありません。逆に採集していることでそれはそれで良い事かもしれません。難しい問題です。

普通に漁をしています

2015/05/05

厦門の生き物 ミツバチ

 厦門集美地区に住むマンション敷地横の緑地にミツバチによる分封蜂球を確認しました。セイヨウミツバチかもしれません。すごく多くの蜂が確認できます。最近まで住んでいた京都の古い町家でもニホンミツバチの女王蜂が換気扇のダクトに入り込み,多くの蜂がとおり庭や土間まで入ってきたことを思い出しました。この分封蜂球を箱に入れるとはちみつが出来るのだろうかと,つい考えてしまいます。現在,日本では2012年より届け出が必要になりましたので,勝手に捕まえて飼うわけにはいきませんが,中国ではまだ自由のような気がします。この分封蜂球がどうなるのか,楽しみでしたが,残念なことに,数日後には無くなってしまいました。

たくさんいます

2015/05/04

厦門の生き物 タツアカネズミ

 公園でネズミを見かけました。大きさは12㎝程度。多分,タツアカネズミ,华姬Apodemus draco Barrett-Hamilton, 1900)です。大きくなくて何ともかわいらしい動きでした。大型のドブネズミなども既に何度も見かけていますが,このを見るのは初めてでした。

ひょっこり顔を出してます

2015/05/03

厦門の鳥 11

 現在,住んでいるマンションの敷地横に大規模緑地空間があります。非常によく考えて作られています。まだ工事中ですが,半分以上完成しており(2015年中に完成とのことです),周辺(主に集美地区)に居住する人が主に利用しています。

 工事中ということから,工事現場の人が敷地内に居住していますが,工事とはどうも違う収入としてニワトリを住まう囲われた敷地内にて放し飼いで200羽以上飼育しています。よく見ると烏骨鶏なのかなと思いました。いつも行くスーパーの入り口辺りで販売している鶏肉屋さんで烏骨鶏をよく売っているのです。頭部が同じです。興文烏骨鶏)のような気がします。畜産学や家禽学からだいぶ離れていますが,今でもやはり何となく品種が気になるところです。

 敷地を無駄にすることなく活用していることが,興味を持ちました。

自由に走り回っています



2015/05/02

杭州の鳥 8

 西湖でタンチョウGrus japonensis Statius Müller, 1776)らしきものを見かけました。なんと,たくさん干されています。なんだかタンチョウの干物を並べているようです・・。一応,「鳥」です。



形目科丹顶鹤Grus japonensis)?

2015/05/01

杭州の鳥 7

 スズメ(Passer montanus Linnaeus, 1758)。杭州にいる鳥というよりかは,中国でも日本でも広範囲にいる留鳥です。私たちのとても身近な鳥です。中国では麻雀máquè),方言では家雀儿ともいうそうです。日本とは名前の使い方が違います。私はこの鳥が好きで,見ていて飽きない鳥です。


雀形目雀科麻雀Passer montanus