2014/06/24

千本通の庭と鳥たち

 京都の千本通にある今住んでいる私の家の庭は,庭師の方が半分,残りの半分を私たちが作庭したもので,そこには色々な野鳥が四季を通じて訪れてくれます。6m×7m程度のさほど大きくない庭ですが,町の中にある空間であるこの庭へ,野鳥たちは良く来てくれます。スズメを筆頭に,メジロ,シジュウカラ,コゲラ,キジバト,ムクドリ,ヒヨドリ,カワラヒワ,ジョウビタキ,シロハラ,ハシブトガラスなどです。都市の中にある緑のちょっとした空間でも楽しい来訪者が,たくさん来てくれるのだと認識しました。

 この時期は,スズメの親と巣立ったばかりの子たちが良く来てくれます。猫やイタチの襲撃もないこの空間は,たぶん最も安心できる空間でしょう。一休みする時には,植栽しているサルスベリの樹で寝ている光景が多く,ハスの入った手水鉢の水を飲んでのんびりと過ごしているのをよく見かけます。

 写真は,キジバトとスズメです。石の間で遊んでいる子スズメの光景は,見ていて中々飽きないものです。
 
飽きない光景です
 

2014/06/19

キャンパス構内のエナガ

 この所,研究室から眺められるカツラの樹やコノテガシワの樹によくエナガ(Aeguthalos caudatus)が滞在しています。声と姿がかわいい鳥です。今日見かけた個体は,どうも巣だって間もないような子どものような感じを受けます。羽毛の色が若干おとなしげでした。この府立大学の構内は鳥の為にも良い緑のパッチを作ってくれています。観察しがいのある環境です。

羽毛を繕ってリラックスしてます

2014/06/09

大阪都心の緑化の生き物調査

 大阪梅田の中心部は今,大きく変わってきています。昨年オープンのグランフロント大阪に加えて,その北側にある広大な敷地も大規模に変化する予定です。そういった環境の中で,緑の役割はますます重要になってきています。この広大な敷地を挟んで新梅田シティの緑地とグランフロントの緑が挟むようにあります。この緑をつなぐものがこの広大な敷地に設計されたら都心での大きなエココリドーになると思いました。

 今回のゼミ生の調査指導では,この大阪都心の緑地が生き物にとって,どういったポテンシャルを持っているのかを調べることを主たる目的として行っています。緑は,植栽すればそれでいいものでもありません。できるなら,その空間の可能性を引き出すことが出来たらと考えなければなりません。それを見出すための生き物の調査で,今回は梅田から阿倍野までの広範囲な環境での鳥の調査です。

 ゼミ生の頑張りにも期待していますが,何よりもどういった結果になるのかが楽しみな研究です。モニタリングとしても,しばらく長期研究になりそうな感じになるかもしれません。

緑豊かな大阪都心の緑地です