2015/09/24

構内から見る月

 昨晩の月です。とてもきれいで周りを明るく照らしてくれています。

2015/09/05

能登の千枚田

 能登にある千枚田です。まだ青々としています。収穫まではまだ先です。風に吹かれて稲が気持ちよさそうでした。観光客も数多く来ていましたが,この空間の維持をする人たちのご苦労を考えつぃまいました。大変な労力の必要な棚田で,さらに日本海側ですから気候も厳しい斜面での空間です。残念ながら手前の空間にはもう放棄された田が散見されました。高齢化の問題がだいぶとあるのかもしれません。担い手の不足もあるのかもしれません。この千枚田の案内板にはボランティアによっても作業がされているとも書いてあり,頭の下がる思いです。ただ,なかなか厳しいのではないのかなと思いました。かつて,日本の各地で美しい棚田が見られました。私の調査フィールドであった神戸市西区でも谷津田があり,美しい稲穂の空間がかつては広がっていました。しかし,農業従事者の高齢化と次の世代の継承が無く,日本各地での里地里山がだいぶ疲弊しています。このことは,私が農学部生のころから言われていましたので,愛大で学んでからもうだいぶと時間が経っているものの,根本的な解決は大変難しいようです。言うのは簡単なのですが,継続するのは大変難しい。棚田は,日本を含めたお米文化圏の宝ですが,私たちが思うほど簡単な問題ではないのです。里山イニシアチブでもいわれていますが,よく考えると,李錬は大切であるものの,文字で言うのは易きものです。生物多様性国家戦略でも常日頃言われているものの,実行するに至っては中々,進まないのかもしれません。ルーラルランドスケープともいわれるこの空間に,私達に何ができるのか,考えていくとむなしくなることもありますが,できる限り自分たちの知恵や力をうまく使っていければと考えて,前に進めたいものです。


日本海の蒼と棚田の緑。きれいです

2015/09/04

佐木島のねこ

 瀬戸内の島に行くとそこかしこに何故だかねこが見らけれます。もちろん,近くの大久野島(ウサギの島)にはいませんが,この佐木島には,ねこがこの所,多く見られるような気がします。増えているのかもしれません。1頭を眺めていると,そこかしこからわらわらと出てきました。どこかで私を見ていたのかもしれません。

 確か,一昨年行った愛媛の二神島の方ではもっといたような感じです。瀬戸内の穏やかな気候が,このねこたちにとっては良い空間なのかもしれません。ただ,この佐木島は漁師さんがいない(昔から漁師さんはいてはいけない,殺生をしてはいけない島なのです)なので,魚をもらえるわけでもなく,他の島に比べると,少ないかもしれません。
 
駐在さんの家の前にたくさんいます
 

2015/09/03

裸の島の宿禰島と佐木島の植生

 今年は,厦門より戻って早々であったことと田舎家の片づけなどでゼミ生を連れて,佐木島には行けなかったのですが,島はいつものように穏やかでした。フェリーから眺める「裸の島」の宿禰島ものどかに波間に眺められます。このぽつっとした島の景観は,瀬戸内で散見される光景です。

 こういった景観は,穏やかな景色としてとても美しいといつも思うのですが,よく見ていくと島の植生などが徐々に変わってきているのではないかと思うことがあります。一時期の松枯れに代表される植生変化が思い浮かばれるところです。今問題なのは,生き物のアンバランスな状態が,もしかすると植生まで変化しているのではないかと思うところです。宿禰島はわたっていないので佐木島から見るだけですが,一時期より緑が多くなっている気もします。島によって緑が多くなっている所,少なくなっている所が見て取れるようです。宿禰島の向かいにある佐木島に目を向けると,人の数よりもどうもイノシシの個体数の方が多いようです。農作物の獣害もひどく,下層植生もだいぶ荒れてきていることから,この瀬戸内の穏やかな顔とは別に,島じまでは色々と困ったことも浮き上がって見えるような気がします。


フェリーからの眺めで左の島が宿禰島。