2011/06/11

ツバメ

 北大路の界隈には、多くのツバメ(Hirundo rustica)が巣を作っています。この時期は、巣だったツバメと、再度巣作りをしているツバメが見て取れます。2月、バングラデシュ・チッタゴンでの調査の際には、多くのツバメが飛んでいるのを見ました。その中のいくつかは、京都へ来ているのかもしれません。そう考えると、その移動距離に驚かされますし、どれだけの個体が日本へ戻ってきているのだろうかと考えます。

 この賀茂川の上空を採餌するために飛行しているツバメをよく見かけます。河川で発生したカワゲラなどの昆虫類などを捕食しているようです。採餌場所と繁殖場所が近いのは、彼らにとって良い空間なのだろうと思われます。

 府立大学の構内を探してみたのですが、ツバメは巣を作っていないようです。賀茂川横の大学で、緑も多いはずなのですが、見かけません。スズメやカラス類の巣は多いのですが、ツバメの巣は見当たりません。彼らにとって、北大路の界隈の方が巣を作りやすい環境を持っているのでしょう。

北大路界隈で巣作りするツバメ