2011/06/09

アオサギ

 府立大学の横の賀茂川には、アオサギ(Ardea cinerea)が良く飛来しています。採餌するために飛来し、昆虫、魚類、甲殻類、小型哺乳類などを捕食している鳥類です。河川に飛来している姿を見ると、存在感があります。個体が大きいからでしょう。
 夜、搾り出すような奇怪な声を聞いたことがあると思います。その声の主が、このアオサギです。時折、昼間でもその声を聞くことがあります。

 この賀茂川では、どうも中州にあるアシなどの植物の間にアオサギが営巣しているような形跡を見かけます。普段は樹上性の巣をつくるはずなのですが、もしかすると賀茂川周辺域では、営巣する場所が無く、中州の地上部で巣を作っているのかもしれません。ただ、まだ抱卵や雛を確認しているわけではないので明確なことはいえないのですが。これから注意深く観察する必要があると思います。

 現在、研究室のゼミ生と一緒に賀茂川流域で植生、鳥類を調査しています。調査のたびに思いますが、やはり賀茂川は、環境が豊かな都市河川だと思われます。それだけ、様々な生き物が生活しているのを見て取れるからです。アオサギもその中の一要素です。


賀茂川のアオサギ