京都の街中には、賀茂川が流れ、そこに掛かる橋からの景観は、美しい風景を見せてくれます。都市の中で、川の風景が美しく景観要素として、構成されているのは、京都の街の特徴ではないかと思います。絵になる風景といえる環境がそこにあります。
風景を見ていくと、その時間の違いや季節の違い、そういった細かい少しの変化が、大きな変化になっていると気づかされます。風景、景観は、人の視野でとらえられるものです。もちろん手で触れられる触手の風景や香りの風景、音の風景など五感を感じられるものが、その現場に行くと体感できます。そのことが、風景や景観を学ぶ、研究していくうえでとても大切な項目の一要素になっていくものと考えています。
見る人の生活環境や今まで生きてきた中での環境、大人なのか、子供なのかの違いや、女性、男性の違い、その生きてきた時代の雰囲気など、様々な要素が折り重なって風景、景観を感じるものだとも考えられます。
とても難しい、命題なのが風景や景観ですが、見ること、感じることに関しては、そんなに難しく考えず、良い風景や景観を住んでいる京都で楽しみたいと思います。
賀茂大橋から北側の景観 |