というのも,この所,京都市内は年末年始だけではなく,年がら年中,国内外の観光客が多く,残念ながら日本や京都の文化を少々無視した旅行者,文化そのものを考えてくれない人も多いのです。そういったことから京都はたいへん落ち着きのない町になってしまっている感じが最近多く,なんとも,もの悲しい町になりつつあるようです。海外では観光地として評価の高い町ではあるようですが,町が年を経ていくごとに,歴史と文化が鉋で削られていくように薄くなっていく気がします。京都の静かな空間は,私がこの8年弱住んで思っている以上にだいぶとなくなっているような気もします。ですので,今日の師走の大祓いが終わった後のこの静かな境内は,とてもほっとして,こころが久しぶりに穏やかになれました。もちろん,賑やかな京都も楽しいのですが・・・。
年末になって考える内容かどうか悩ましく,何とも相反してしまいますが,静かな空間もあることが京都の大切な文化の一端だと考えています。この静かな境内の余韻も文化の豊かさ,醸成した文化を実感できます。観光庁が設置された日本での観光客の誘致と,そこに住まう人も含めた文化の醸成。これは難しいですね・・。
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