2022/06/21

空港でのくも

 千歳空港で飛行機に乗る際の待ち時間。窓の外には,搭乗する飛行機が乗客を迎える準備をしています。窓の外を眺めていると,線のような雲が霞の反物の様に青空の中,ゆるりと流れています。その光景は秋のような,初夏のような,季節感がなんとも,とらえられないような感じです。そういった中で,気が付くと蜘蛛がつつーっと上から降りてきました。窓の外です。風に揺られて一旦は視界から消えましたが,また視界に戻ってきました。どうやら,昆虫が光によって来るのを餌として,いつもここに生活しているように感じました。

 風に吹かれながらも一生懸命,糸を張り巡らせようと頑張っています。なんとも行動がユニークで,飛行機へ搭乗するまでの間の時間,この蜘蛛を眺めていることで時間を過ごすことが出来ました。一つ一つの動きをみていると,蜘蛛も生きているのだなぁと実感します,

 空の光景と雲と蜘蛛。私にとっては面白いアングルでした。

雲と蜘蛛


2022/06/19

初夏の恵庭と北海道大学

 三年ぶりに対面での造園学会大会開催でした。シンポジウムは恵庭市,ポスター発表などは北海道大学で開催され,やはり訪れて良かったと思いました。会場の恵庭市は来週から花を中心としたガーデンフェスタ(ガーデンフェスタ北海道2022)が始まるため,町の通りのいたる所に花が植えられており,来訪者を待ってくれているかのようです。また,初夏の北海道大学は芝生の緑やハルニレの葉が爽やかで,とても気分のいい空間を作り上げてくれています。

 構内には,シマエナガやミヤマカケスなど北海道特有の生き物も見られ,キャンパスの植物空間が生物の生息環境を作り上げてくれています。この時期,梅雨のない北海道と言う訳だけではなく,鳥にとっての繁殖期でもあることから,躍動感の見られるのかもしれません。構内の道歩くとプラタナスの綿毛がふわふわと飛び,幻想的な光景も見られます。またバラなどの花も見ごろの時期を迎えている様は,ちょうど本州から1か月ずれたことを実感させてくれます。

 構内には川もあり,日本の大学でも豊かな環境を作り上げているようです。小川を見た時には,長期研究の際にお世話になった厦門市の華僑大学のキャンパス内の小川を思い出しました。キャンパス構内に水辺が有る環境は豊かだなあと思ったのです。同じように,北京市の清華大学も緑が多く,そして庭園があり,環境の豊かな大学でした。この二つの大学と,北大構内とがオーバーラップしました。キャンパスの整備や設計デザインにとても参考になる大学だなと感じました。

道も緑陰が綺麗です
芝生が美しいです
小川が有っていい雰囲気です


2022/06/02

うめきた二期工事

 うめきた二期工事が進んでいます。完成までには,まだもう少しかかりますが,日々,完成に向けて進められています。これからも定期的に見ていきたい施工光景で,完成が楽しみです。

 公開されているパース図では,緑豊かな空間に描かれていますので,わくわくとします。この空間がどういった緑の空間や場になり,その周辺域の「みどり」との連続性が作られ,鳥たちも飛来するのではないか,また都市の生物多様性にも寄与してくれるのではないかと,思うところです。

 周辺には淀川や大川もあり,今後の淀川の湿地,干潟の鳥の調査をゼミ生が進めることから,その鳥の移動経路にうめきた期工事の緑地空間が役立つのかどうか,とても気になるところです。時間的には,完成後調査,モニタリングを進めていく事で鳥の移動や生息の可能性も見いだせて行けるのではないかと思っています。

 ただ現状では,まだまだの状態。これからどういった空間のデザイン,そして植栽がされるのかによるでしょう。人の活動するための空間と,鳥が飛来できる植栽のそれぞれのデザインを考えてみるだけで楽しめそうな研究になりそうです。

是から楽しみな光景です