2012/10/31

万博公園の森の見学


 今年も大阪吹田にある万博公園へ、学生を連れて見学に行ってきました。人工で植樹してきた樹木の状態が、今や森になっています。森の復元開始から40年を超え、都市部における生物多様性の学べる良い環境、施設と云えます。もちろんレクリエーションにも最適な空間ですが、今回は、「学ぶ」ことが中心です。毎年、樹木を上から見ることが出来る施設のソラードにいくと、樹木の状態がよく見えてきます。学生の皆さんも色々と学ぶきっかけが出来たと思います。
 
 いつもですが、独立行政法人日本万国博記念機構にはお世話になりました。ありがとうございました。


ゼミ生も見学に参加しています

2012/10/30

紫明通りの街路樹二段階剪定



 紫明通りでは、二段階剪定がきれいにされています。丁寧に選定された街路樹が、朝日にあたってとてもきれいに見られます。紫明通りには街路樹だけではなく、中央分離帯に「紫明せせらぎ公園」があるため、京都市内でも緑豊かな通りの一つになっていると思われます。

光の差し込みがきれいな通りです



2012/10/29

造園学会関西支部京都大会


 造園学会関西支部京都大会が京都造形芸術大学で1027日から28日にかけて行われました。エクスカーションでは、七代目小川治兵衛作庭の清風荘庭園の見学、交流会では、京都大学の楽友会館といった大正14年築のスパニッシュ・ミッション系の建築で行われました。研究発表も本研究室のゼミ生が、京都市の街路樹二段階剪定についての研究発表で関西支部賞を受賞してくれるなど、盛りだくさんでした。

 交流会での楽友会館の内部雰囲気は、とてもよく、ゼミ生と一緒に見学しました。こういった建築の活用は、とても素晴らしいと思います。歴史ある京都大学の大きな資産の一つと感じました。

学友会館の内部です。重厚です。

2012/10/22

夕暮れの下鴨神社


 大学の北山キャンパスから自転車で南に10分弱ほど走らせると、世界遺産の下鴨神社があります。調査なども終わり、自転車で下鴨神社へ行ってみました。京都の職場に来て良かったと思えるのは、少し動けば、様々な文化的空間に出会えることです。

 夕方から漆黒の空間に落ち着く時間の一瞬の空色です。なんとも幽玄な空間が広がります。この光景は、京都に住まいする人の特権でしょうね。

夜前の下賀茂神社です

2012/10/21

大将軍八神社境内の豆吉神社


 家から少し歩いたところの一条通に大将軍八神社があります。今日は、祭事の天門祭の日です。散歩がてら見に行ったのですが、たまたま辻廻りの時間帯だったので、境内にはほとんど人がいませんでした。参拝し、くるりと本殿を回ると、大杉大神社があり、その横に、小さなちいさな「豆吉神社」があります。全てのものが小さいのです。お社、鳥居、狛犬、そしてご神体。小さな空間がそこにあります。一願成就の神様です。とにかくかわいらしい神様です。

 この大将軍八神社は、境内でゼミ生による鳥類調査の際、調査指導で一緒に境内を回っていたのですが、大杉大神社の横に小さなお社はあったことに気が付いておきながら、ちゃんと「豆吉神社」と神様のお名前があるということを、今日初めて知りました。大杉大神社の関連のものだと勝手に思い込んでいたのです。何度もこの神社に調査に来ながら、鳥類調査で有ることもあって、視点が中ぐらいから上ばかり見ていたのだとつくづく思いました。
 
 人は、見ているようで見ていないものだと、豆吉さんを見て、実感しました。
 
お社の横にちょこんとあります
 

2012/10/18

あたらしい東京駅


 今月、東京駅が復元されてグランドオープンを迎えました。辰野金吾、葛西萬司らが設計し、作られていった当時の面影がやっと見ることができました。戦争を知らない世代にとっては、このドームの無い前の東京駅が「東京駅」であったのですが、ドームのある建築の風景は、以前にもまして存在感を作り出しているようです。周辺の高層建築群が気になるところですが、東京といった日々景観が変化し、躍動している都市にとっては仕方がないのでしょう。

 祖父母の見た建築の風景と、この時代に同じ建築の風景を見ることが出来る事は、とても感慨深いです。東京で大学生活を送るために東京駅に降り立った祖父の話でも、丸の内で働いて毎日東京駅を使っていた祖母の話も、今となってこの風景を見ると時代を超えた現実性を確信できた気が強くします。多くの人がその人の経験なりに、この東京駅を見て、いろいろな風景を感じたにちがいありません。

 建築は、空間に存在する構造物であっても、その構造物が人の記憶に刻み込むほどの大きな記憶の媒体なのだと実感します。

東京駅の内部です

2012/10/17

丸の内の見せる秋草



 東京の丸の内は、今とても賑やかです。先週末は丸の内仲通ガーデニングショーやJapan All Inが開催されていたりと、盛りだくさんでした。そのような中、丸ビルに継続的に展示されている秋草の花はとても美しく、日本の秋らしさを都心に出しています。こういった空間の使い方は、とても良い取り組みだと実感します。
 
 
ススキがアクセントになっています。

2012/10/16

都市緑化フェアでの空間の使い方



 緑化フェアは、都内各地で開催されていますが、緑の使い方の一つの方策を提案しているのも見受けられます。今回の日比谷会場では花を上手く使っています。日比谷公園で「花」はとても良いモチーフです。秋空にその花がとても美しく映えてきます。この空間にはアキアカネも多く飛んでいるので、毎年、当たり前に見るのですが、都心部であることを忘れそうです。

秋空が映えます。きれいな秋空です。

2012/10/15

日本野の間



 都市緑化フェアの日比谷公園での会場にてのエキシビションの一つに興味深いものがありました。大和リース出典のエキシビションです。タイトルが「日本野(にっぽんの)」で、都市内における風景や光景を緑で表現するといった出典展示物です。担当の方ともお話しさせてもらったのですが、コンセプト、展示ブースも綺麗だと思いました。東京だからできるものかもしれませんが、今必要なものも盛り込んでいる展示でした。

日本野の間「感」
 
 見せ方、デザイン、空間の使い方が面白く、特にいろいろ角度で感じることのでき、五感を刺激するような空間が楽しめるものです。デザインや造園を学ぶ学生さんには見てほしい展示の一つですので、展示期間中に東京へ行く機会のある学生さんには講義の中で事例として薦めたいと思っています。

 しばらく見学をしていると来訪者の方々から、「植物の香りがする」といった声が自然と聞こえました。それだけ、緑の空間として五感を刺激するものなのでしょう。また、外国からの方が感心して見ていた土壁は、とても丁寧な左官業でした。視覚的な五感を刺激しているのになるだろうなと思います。

「感」の中です
 
 ランドスケープといった空間として、かつて名古屋で開催された「愛・地球博」で壁面緑化を多く展示されていたことの解答が、ここにきて出てきているような感じを受けました。

2012/10/14

東京・都市緑化フェア


 現在、第29回の全国都市緑化フェアTOKYOが都内各所で開かれています。写真は日比谷公園会場です。緑や造園をキーワードにした催しで、1028日まで開催されています。今回は、新しい緑化技術や行政の取り組みについて何かないだろうかと思い、企業ブースを中心に見学しました。一般市民の方々に向けた分かりやすい展示が多く、見に来て良かったと思いました。
 
 中でも東京都建設局のブースでは、京都市の街路樹についても展示されていました。東京でもPRされているのを見て、観光都市である京都の街路行政の取り組みに意気込みさが見えたきがしました。現在、研究室のゼミ生が京都市内の街路樹調査を進めていることもあり、もっと調査指導をしなくては・・・と思ってしまいました。

緑化フェアの入り口です

2012/10/01

秋空

秋空と滑走路と飛行機の光景は、旅行に行きたくなります。
10月になって、空がだんだん高くなっていくと尚更です。


空が高くなっています。