2022/05/30

エキスポシティ

 万博公園での鳥類調査をするために,朝早くから行かなくてはなりません。鳥類調査は明け方あたりから午前中前ぐらいが鳥を見るに最適な時間だからです(Colin J Bibby et al. 2000)。鳥の活動時間に合わせての調査という事です。夕方あたりでも鳥は活発に動いていることから,その時間帯でも良いのではと思う時もありますが,今までの調査の事を考えると朝のみの調査がやはり良いと判断しています。

 朝早めに行くため,エキスポシティの横を通ると,ほぼ人がいません。当たり前ですが,エキスポシティがまだ時間が早すぎて開園していないことも人がいない理由です。通勤通学の方がちらほら見られるだけです。コロナ禍では,ほぼ誰もいませんでした。今年に入り,ある程度人が見られるようになった早朝の光景ですが,鳥にとっては動き回る時間。エキスポシティの朝日を横目で見つつ,いそぎ万博公園に行くところです。

 調査が終わると人があふれているエキスポシティですが,人の居ない都市空間と人の居る都市空間のギャップが面白く感じられる朝の光景です。

朝の光景


2022/05/05

鯉幟

 四月の後半に入りだすと,端午節の鯉幟がそこかしこで見られるようになります。私が九州に住んで居た時には,農業の地域において,鯉だけではなく,大変立派な幟,武者織も見られ,季節感を強く感じたものです。ここ京都では,武者織よりも鯉幟が主流のようです。とはいえ,京都市内では,沢山鯉幟が揚げられている訳ではありません。学校や幼稚園を中心とした場において揚げられていることが多いようです。

 家の近所の保育所で揚げられている鯉幟を見ると,青空に映えて,やはりいいものだなぁと感じました。写真ではなぜか真鯉のみでしたが,数日後には緋鯉や青鯉も揚げられました。

 鯉幟は,歌川広重の名所江戸百景の夏の部,64番の「水道橋駿河台」にも大きく描かれ,記憶に残る構図です。少なくとも,この時代には既に鯉幟は街中で掲げられてきたのでしょう。鯉幟は,中国の後漢書(后汉书)の巻六十七による登龍門(登龙门)からとも言われていますが,そこまで古い歴史なのだなと感じます。今では生活の中に溶け込む四季の光景です。

泳いでいます