2012/08/31

瀬戸内の夏の島


 今年の夏は、何度か調査も兼ねて瀬戸内の島に行けました。大学を出てから、中々生活が忙しかったので行けなかった島々ですが、久しぶりのこの8月に回ることが出来ました。改めて、瀬戸内はいい所だなあと思うことしきりです。今日で8月も終わり。夏の瀬戸内もまた来年です。
 
フェリーからの島の光景です

2012/08/30

大三島の大山祇神社


 本当に久しぶりの大三島への訪問です。かつて来たのは、小学生の頃ですので、だいぶの前になります。子供の時と同じこの夏の暑い時期に、この大三島に行きました。大山祇神社の境内は、太陽の照り返しが強く、瀬戸内の強烈な暑さが延長線上にあるような感じを受けます。この光景は子供のころと同じです。また、この付近はあまり雨が降らないので尚更暑く感じるのでしょう。

 境内の石の階段を見ると、その真ん中あたりに、木がはえており、面白い形状をしています。樹木の強さを感じることのできる光景です。

石段の真ん中に木です

2012/08/27

松山道後温泉


 18年ぶりに松山へ、少しだけ戻りました。造園学会による愛媛県でのランドスケープ遺産調査の合間に訪れました。愛媛大学を卒業して、翌年に来て以来ですので、もう18年。そんなにたったのかと感慨深かったです。松山の街は、私が居た時よりも道が整備され、住む人にとって便利になっているように感じました。

 河野氏の湯築城跡の整備もだいぶされているので、興味深い場所がどんどんと増えてきているようです。もちろん、ランドスケープ遺産には、この湯築城跡や道後温泉とその界隈も入れる予定にしています。

 今回は、時間が取れそうに無かったので、恩師にも連絡できず、母校へも時間的に行くことが叶いませんでした。来年はぜひ訪問したいと思っています。

道後温泉本館

2012/08/25

JR四国の下灘景観


 JR四国の下灘駅に立ちました。一度行きたく、見たかった風景です。よく青春18切符などのポスターになっているので、知っている方は多いと思います。空間が美しく切り取れられた景観です。このような景観は、ランドスケープ遺産として、とても大切なもので、残していくべきものだと、つくづく思います。

海の景観

2012/08/23

愛媛県佐田岬

 四国の最西端の佐田岬へ造園学会のランドスケープ遺産の調査で行ってきました。正直、あまり期待をしていなかったのですが、自分が思っていた以上の成果がありました。日頃、ゼミ生には現場主義を話していたのですが、今回ほど、現場の大切さを実感したことは在りませんでした。遠かったのですが、この佐田岬に行ってみて、実際に思っていたことが、実は違っていたりして、見なければ、しっかりしたことは話せないことに、とても恥ずかしいなと思いました。また、思った以上の成果では、そこの石の色や砂の色、形、植物のユニークさにひかれました。やはり実際見ることで、多くの成果が得られるのです。今回の佐田岬での調査は大成果だったともいます。


佐田岬の灯台

岬の海の風景

2012/08/22

京都新聞夕刊の街路樹の記事

 ゼミ生が、今日の京都新聞夕刊紙面での『@キャンパス』に学生記者として載りました。記事のテーマは「京都市の街路樹」です。今年は、京都市での近代街路樹百周年にあたり、ちょうど節目の年になります。大正天皇即位式の1912年に植樹され、それからもう100年です。

 ゼミ生が記者として調べて記述したのは、その「街路樹」です。ゼミ生の中には、街路樹をテーマに研究しているメンバーが3名、いるのですが、街路樹を研究テーマにしていないゼミ生も含めて全員が、暑い暑い7月、8月に現場へ行き、記事の調査をし、インタビューなども行ったり、それなりに大変だったと思います。この間のゼミ生の頑張りは、より良い新聞紙面に向けて良く動いていました。いろいろな人の助けもあって、この紙面は出来上がっています。それを意識しながら、社会人になっても、この経験をもとに、良い結果を生んでくれたらいいなと思いました。

京都新聞夕刊の@キャンパスです

2012/08/21

街の中の晩夏の公園


 京都の大極殿跡にある公園の一風景です。大文字も終わり、もう秋が来るのではと思っていたのですが、やはりまだまだ夏でした。ただ、日差しの力は弱いような気はします。晩夏の日差しが公園の樹木を通して、影を作っています。セミの声も、ツクツクボウシが多くなってきました。

 街の中の公園は、私たちに多くの空間を与えてくれます。空の空間や緑の空間です。都市計画法にも示されていますが、公園は私たちにとって、健全な都市生活を営んでいく上で、重要な存在です。季節感を見いだすことも出来る場でもあり、造園、ランドスケープを学ぶ学生には、どういった意味が公園にはあるのか、是非考えてほしい身近な場です。

夏の公園

2012/08/20

初秋のような空


 急に空が高くなりました。台風の後のような景色です。まだ夏のはずなのですが、なんとなく日の射す力も、夏の痛さではありませんでした。秋の頃の日の射す痛さのような感じを受けました。太陽の光が透き通って、透明のような、それでいて薄い線のような感じをとても受けたのです。

 これは、このところの急激な豪雨や風の強い日が続いて、空気が一気に掃除されたのかもしれませんね。太陽と空を見ると秋めいたような感じを受けるのですが、恐らく、一時の変化だけで、明日になればまた夏の強い日差しに戻っていくのでしょう。といっても秋の色は、徐々に近づいているようです。

二条の空の色

2012/08/19

丸の内からの雲とタウンスケープ

 18日の午前中の渋谷は大雨でした。夕方に丸の内に移動してからは、天気も良く晴れてきて、見上げると入道雲が出てきていました。現在、復元され、改装中の東京駅丸の内側から、皇居の方向に向けて見ると、雲が急に湧き出してきたように見えました。午前中の大雨とは打って変わっての光景です。午前中の渋谷では、非常に厳しい雨と雷とが降り続いていました。どうも仕事中に雨が止んだようで、丸の内に出てきたときには、もう嘘のように晴れてきていたのです。

 ビルの合間に見える空と雲の光景は、雨のおかげもあって、空気も透明感を増し、なかなか清々しい街の光景を見せてくれます。ビルの影と街路樹としてのイチョウの木も思った以上の景観演出をしてくれているようです。東京のきれいなタウンスケープです。

イチョウの木とビルと雲と影

2012/08/17

大文字の送り火

 今年も何とか「大文字の送り火」を見ることが出来ました。外出先から帰宅した時には、8時を過ぎていました。家の横の通りから大文字山が見られるのですが、すでに火入れされており、「大」の文字がはっきり見て取れました。初めてこの場所から見たのですが、こんなにはっきりと、大文字の灯りを見ることができるとは思いませんでした。

 京都の通りの特徴である碁盤の目のおかげで、大文字から離れたこの上京区からも見ることが出来ます。この風景を見て、街の景観が変わらなければいいなと、つくづく思いました。

通りからの送り火

2012/08/13

夕方の空と北野天満宮


 夕方涼しくなったので、家の近所で少し散歩をしてみました。夕方の時間は、空の色が変化するので、見ていて飽きません。徐々に変化する様は、暖色系の色を丁寧に、それでいて素早くかき混ぜていくような感覚に似ているような気もします。その中で、一点白いものが浮かんできました。月です。色の間にさらに一点の色を加えて行ったような、面白いアクセントとなっています。

 手前の鳥居や松の枝のコントラストと、空の色の兼ね合いが夏の夕方を作り出しており、京都らしい景観の一要素を構成してくれているようです。

鳥居と松の木です

2012/08/10

スミレとツマグロヒョウモン


 家の庭に、スミレが多く育っています。庭の造成もまだで、景石もそのままにしてある周辺に、スミレが多くはえてきました。そこで、スミレをそのままの景石の周辺に移植してみると、面白いようにスミレの生息範囲が広がって行きます。植物の戦略的な広がりを感じました。小さな庭の一角でもそういった広がりを見せていくのは、なかなかユニークです。

 先日、そのスミレの群生の中で、一つの蛹を見つけました。どうやらツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius)の蛹でした。突起部分には、金箔を付けたような美しい金色が誇らしげに付いています。それでいて、こそっと控えめに、風や雨がしのげるところに蛹はぶら下がって存在しています。いつ幼虫がいたのか、よく見ていたはずなのですが、今回は気づきませんでした。残念です。

 その蛹が、今朝、チョウが羽化しているのを見て、なんともこの小さな蛹から、これだけの大きさのものが出てくるのに、いつもながら驚きます。蛹の金色はなくなり、普通の抜け殻になってしまいました。夏はまだまだこれからです。このツマグロヒョウモンが、また次の世代を継承していくのでしょうね。

羽化して間もなくです

2012/08/07

瀬戸内のフェリーの風景

 瀬戸内海での島の移動にはフェリー船や高速船を使います。車も乗るフェリー船は、島の人の足です。写真は、フェリー船に乗る前の桟橋での光景です。ゼミ生が写真を撮っています。もう一枚が、フェリー船で島を眺めてくつろいでいるゼミ生たちの光景です。夏のゼミ旅行は、瀬戸内の島でしたので、少しはのんびりできたかもしれません。

鷺港桟橋


 夏の瀬戸内海は、いつもだと照りつける暑さと、穏やかな波なのですが、この日は、台風が近づいていたという事もあって、波穏やかではあるのに、風は強い日でした。風邪が強いので、白い雲の流れも速く、青空がきれいに見られます。

フェリー船のデッキ

2012/08/06

因島と宿彌島


 研究室のゼミ旅行で、瀬戸内の小さな島の佐木島にある私の曽祖父の家に行きました。その行く途中、因島を経由し、重井港からフェリー船で移動します。フェリー船で島に渡るまでの乗船の待ち時間があったので、村上水軍関連のある寺院と博物館のところまで行きました。お城に見えるのは、博物館です。お城にするのはなぜなのでしょうか。日本国内で、よく博物館など、史実とは関連性の無い建築物を見かけます。その一つが、模擬的な天守閣風博物館です。日本的な一つの文化かもしれませんね。こういった建築物は、50年後になると、どのように評価されるのでしょうか…。気にはなるところです。

因島


 フェリーに乗り、目的の佐木島に近づくと鷺港の前には宿彌島(宿祢島)がいつものようにあります。今年の宿彌島は、緑が前よりも鮮やかで、何かしら植物が大きく成長しているような感じを受けました。いつもの穏やかな瀬戸内海の海とじりじりと太陽がの照りつけるような風景です。

今年の宿彌島