2013/11/23

府立植物園のヒマラヤスギ

 このところ,昼の時間の合間に植物園へ良く行きます。頭をリフレッシュしたくなる時に植物園で鳥や樹木を見てきます。以前,院ゼミ生が植物園内の鳥調査をしていた時,一緒に行き,鳥を見落とさないよう指導していましたが,いまはのんびりと鳥たちを見ています。

 写真にあるヒマラヤスギは,大きな卵のようなものを付けます。単に紡錘形の「松かさ」なのですが,あれを見てゼミ生が,「後輩からあれは何でしょうかと言われたので,鳥の卵と言ってみたら,信じていましたよ」といったことをこのヒマラヤスギの「松かさ」を見ると思い出します。本当に大型鳥類の卵のようにみえますね。
 
 植物園は,なかなか面白い風景を私たちに見せてくれています。


卵の様な松かさです

2013/11/22

府立植物園での講義

 ランドスケープに関する講義をしているのですが,ここ数日,特に今日は講義室に閉じこもるのはもったいないぐらい,あまりにも天気が良かったので,急遽植物園へ行くことにしました。キャンパス横に府立植物園があるということは,この大学の大きな財産だとつくづく思いますし,学生にとっての生きた学習素材がいつでも見られる,学べられるのはとても幸せな事だと思います。

 植物園で,造園の話をしつつ,せっかくなので盆栽と植物について話をしました。植物園内の北西部に盆栽を置いている場所があるのをご存知でしょうか。端なので,いかれない方も多いかもしれませんが,興味深い盆栽も多く展示されています。

 ここでは,盆の中になる樹木と地植えの同一の樹木を見てもらうことで,植物のデザインの面白さなどが,実物を通して少しは理解できたのではないかと思いました。実際には,ケヤキの盆栽と,地植えのケヤキの樹幹の違い,大きさの違い,樹齢についてなど,観察することで,デザインの楽しさ,ランドスケープに樹木を使用するときの感覚が身について,学べたのではないかと思います。

盆栽は見ごたえがあります

2013/11/20

北山の大学構内の秋光景

 北山(下鴨)にある大学の構内には多くの樹木が見られます。この時期の構内の落葉樹は,多彩な色彩で明るく華やかになります。空が晴れていると日の光が葉を通って,透かした色に赤色や黄色がとてもきれいに見ることができます。京都の錦秋の空間そのものです。この時期,京都の北山はとても寒く感じますが,紅葉の風景がその寒さを少し和らげてくれているように感じます。
 

日の光が葉を透き通って見られます
南門のイロハモミジです
 



2013/11/18

芳春院庭園見学


 大学キャンパスからほど近い所に大徳寺があります。毎年,この大徳寺の塔頭である芳春院さんの庭へ,大学院の講義見学として伺わせて頂いています(いつも有難うございます)。

 来る度にこのお庭の良さが見えてくるような気がします。学生を連れていくのは午前の拝観できる時間帯の早い時間に入っています。というのもこの時期の京都は,錦秋のとても良い季節ですので,訪れる人がとても多く,出来るだけ早めに拝観させて頂いています。

 今年も塵が落ちていない,清掃の行き届いたお庭をゆっくりと眺めると,秋の明るい空色と枯山水の空間がとても美しい山紫水明のような感じを浮き出させています。毎日のお掃除がとても行き届かれており,心が洗われるような気持になります。

 このお庭は,京都の中でも電信柱などが見えない唯一の庭の空間といえます。幕末からほぼ変わらない環境を眺められていることは,周辺の地域の景観を守ることについて,色々と考えさせてくれそうです。
 


院生の見学です
まだ色づきがこれからです




2013/11/12

京都東洞院六角通の六角農場


 今日も院の講義である都市緑化特論の学外見学日です。東洞院六角通にある八百一の郷六角農場へ見学をさせて頂きました(お世話になり有難うございました)。この六角農場は日本,おそらく東アジア圏でも特異な屋上農園だと思います。土だけでも50cm以上入れていることから建築の構造,躯体そのものから建築設計時からの計画された新しい都市内農場ということで特筆すべき屋上緑化です。

 その特筆すべき空間が,東京ではなくて,この京都市内にて設営されていることの意義は,とても高いものと思います。もともと,この京都市内,特に洛中の界隈には屋上緑化の良例がありません。それがこの4月に開園された六角農場の出現で大きく変わってきました。

 学生さんたちの学外見学ではあるのですが,その設営の意味や空間とのあり方,そこから派生する都市緑化の意義や生き物とのかかわりが面白いほどリンクしていくものと云えると思います。ぜひ,今後とも学生さんたちには定期的に見に行ってほしいフィールドです。
 
 
スタッフの方から説明を受けています
国内の農場地図パネルです




2013/11/10

上京区での灯りのイベント

 この金曜日から上七軒界隈で「都ライト’13」というイベントが開催されています。京都市内の学生さんたちが主体になって,上七軒や五辻通界隈で町家や足元などに灯りを燈しています。京都の町の雰囲気を高めているような感じを作り出していますので,ぜひゆっくり見て欲しいと感じました。京都府立大の環境デザイン学科や公共政策学部の学生さんたちも参加しているので,まずは初日に見に行かなくてはと思い,見学に行きましたが,手作り感のあるほのぼのとしたイベントでした。1110日の日曜日までですが,良いイベントですので,もし近場に行かれる方が有りましたら,ぜひ見に行かれて下さい。

 私は,会場まで家から歩いて行けるので,のんびりと時間を気にせずに見に行く事が出来ましたが,近場の人だけではなく,遠来の人も色々と来て見て欲しいと思いました。こういったイベントは,京都の中でも小さな「まちづくり」に向けた良い取り組みだと感じました。


格子戸からの光が美しいです
上七軒界隈で空を見るときれいな月が出ていました




2013/11/09

梅田北部エリアの緑化

 大学院生の講義である都市緑化特論の一環でグランフロント大阪への学外見学に行きました。今回は,一般社団法人のグランフロント大阪TMOさんにお願いし,見学をさせていただきました(その節は,本当にありがとうございました)。

 大阪駅は,私が大府大で学んでいた頃,通学でいつも使っていましたが,そのころと比べると大きな変化です。都市が大きく変貌しつつあるのをとても実感できます。しかし,まだこれは一期だけですので,これから二期へ移る過程で,都市がどう変化し,まちづくりや緑化のあり方がどうなっていくのか興味は尽きません。

 今回,TMOさんに,模型を前に説明をしていただき,学生の皆さんにも都市の大きなダイナミズムを実感できたのではないかと思います。理念,方向性,将来性,考えることが沢山あります。グランフロント大阪は,こらからの大阪の基盤となる中心地に近い,この場所で,大都市での緑の設置のあり方や,見せ方,その空間の重要性など,現時点でも学ぶことが数多く見ることができるのではないでしょうか。

 この梅北のエリアは,これから特に大きく変化していくものと思われます。大阪の緑化に大きな変化をもたらしていく可能性が見られそうで楽しみです。次の梅北二期がどのようになるのかも注目です。
 

フロアから街並みを眺め説明して頂きました
精密な都市模型です