2020/12/31

大晦日の空

 晦日に雪が降り,空気が冷たく澄みわたり,夕焼けが雲へ薄茜色をつけています。大晦日の洛中の空は,夕方になると穏やかでした。

 
穏やかなそら

2020/12/07

スズメ

 調査の途中で撮影した一コマです。何とも言えずに冬の雀らしく小さくなっています。

2020/12/05

杉苔

 この時期でも杉苔は思った以上に元気です。昨年よりも気温の問題かもしれませんが,大変元気です。小さいながらもよく見ると杉木立に見えるようなのです。アリの視点からっすると大きいのでしょうね。

2020/12/04

賀茂川北大路大橋のふもと

 今朝,北大路大橋の橋の袂から見下ろすとコサギとカルガモやマガモたちが採餌していました。結構騒がしく動き回っています。

2020/11/22

銀杏

 今宮さんの前,大徳寺の横に銀杏が植えられていますが,この季節になるとイチョウの黄色い葉が大変美しく映えます。通ると多くの方が撮影されていました。この光景は毎年目にしますが,神社の鳥居の朱色と合わせてみると,やはり綺麗です。

銀杏の黄色と鳥居の朱色


2020/11/20

枝垂れ紅葉

  家のシダレモミジがだいぶ色づきました。ヤマザクラの園芸品種ですが,庭師さんからは「はんなりもみじ」という表現で聞きました。舞妓さんの舞踊の雰囲気を出しているモミジだとのことです。そういわれてみるとそんな雰囲気もあり,やわらかい感じを受けます。

はんなりもみじ


2020/10/14

北大路のトウカエデの街路樹

 この所の街路樹執筆関係では,この通りの街路樹を撮影したものを使うのですが,大徳寺の塀と通りが絵になる光景で,街路樹が映えます。今朝の北大路通のこのトウカエデの街路樹は,間もなく紅葉を迎えますので,これから美しい反面,落ち葉もたくさん出ます。季節感を彩る美しい景観と生活の空間と考える事はたくさんあり,総合的な今後の研究課題になると思っています。

市バスと街路樹


2020/10/13

賀茂川のコシアカツバメ

 今賀茂川の河川敷には多くのツバメ(Hirundo rustica Linnaeus, 1758)とコシアカツバメ(Hirundo daurica Linnaeus, 1771)が飛び回っています。ツバメは賀茂川の横の北大路商店街でツバメ団地(と私たちは呼んでいます)で営巣していましたので,多いのは分かりますが,コシアカツバメの営巣をこの近辺で見ていないので(私が知らないだけだと思います),あのコシアカツバメのつぼ型の巣は,北大路界隈でどこにあるのだろうと,気になりました。まもなく南の国へ戻るのに合わせてか栄養を取るための採餌です。数が多いので,見ていて飽きない朝の光景です。

秋空に映えます


2020/09/01

大徳寺の夕焼けの境内

 夕日が伸びた状態での石畳です。夏の終わりの残照の光景です。



2020/08/24

穂高のアサギマダラ

 山岳の標高の高い所でのアサギマダラ(Parantica sita (Kollar, 1844))。山に登りつつ,こういった生き物が見られるのは,なんだかほっとします。きれいな蝶です。



2020/08/17

嵯峨野の田風景

 今回初めて嵯峨野を里地里山演習で使いました。ゼミ生の鳥調査で,明け方にここへは良く来ていましたが,暑いさなかで来るのは,流石に厳しいかもと思っていましたし,実際に来ると午前中オ出来るだけ涼しい時にしか演習は難しいなと感じたところです。そうは思っていても稲穂が出てきている風景は,暑さを気持ち,少しだけ忘れさせてくれます。



2020/08/14

枯山水とキジバト

 枯山水の白砂の上にキジバト(Streptopelia orientalis Latham, 1790))がやってきて羽を広げて日光浴をしていました。お昼入る少し前です。白砂の照り返しの中,羽を広げているさまは,だいぶと不用心な感じを受けます。学生の調査の確認でお寺の庭に来ていたのですが,人が居ない中,枯山水邸の庭は彼らの独擅場のような感じを受けます。自由なふるまいはなんとも無に近い感じかもしれません。

あつそうです

2020/07/18

蓮の水玉

 ハス(Nelumbo nucifera Gaertn.)の葉は,水をはじきます。水玉がとてもきれいです。ロータス効果(Lotus effect)による水玉で,面白いものだと思います。「予独爱莲之出淤泥而不染」(北宋・周茂叔)にも書かれているようにハスは泥から出ていても泥に染まっていないという事なのでしょうか。この言葉も面白いですね。

水玉




2020/07/15

雨後の賀茂川

 昨日の雨による水量の多さから一転し,急に減ってきだした賀茂川の水量です。傾斜がある分,水が引くのも早いようで,カルガモやアオサギは普段通りに確認できました。生き物の行動も早いものです。

夕焼け

2020/07/14

水量が増えつつある賀茂川

 豪雨の後の賀茂川です。雨量が多くなり,中洲も見えません。カルガモなどは堰堤に避難していました。

だいぶ水量が増えています

2020/06/28

カイツブリ

 大阪吹田市にある万博公園での鳥類調査を再開し,調査は一人で行っています。緑の中での調査はゆっくりした気分にもなりますので,この時代の雲石のような気分が晴れてくれそうます。
 ちょうどカイツブリ(Tachybaptus ruficollis (Pallas, 1764))が調査地点で見られました。子供を見ていませんので恐らくどこかにいるのかもしれません。鳥たちは普段通りです。

すいすいと浮かんでいます


2020/05/22

コゲラの巣立ち

 研究室横のカツラの木からコゲラ(Dendrocopos kizuki Temminck, 1836)が今年も巣立ちました。親にまだ餌をねだっていますが,羽の色はだいぶ親と同じです。中々,かわいいです。ここ数年来,同じ巣で雛が上手く孵化して巣立つまでになっています。仕事の合間に聞こえるコゲラたちのにぎやかな鳴き声が新緑とよく合います。

親と子です


2020/05/08

カワラヒワ

 大学構内に鳥が増えたようです。カワラヒワ(Chloris sinica (Linnaeus, 1766))が地上でいるのは,土日が多かったのですが,このところ平日でも,よく地上に降りてきてくれています。色がいかにも保護色ですね。カワラヒワの色と周辺の草本の色が同じように見えます。

後ろを向いています


2020/04/25

研究室に来るスズメ

 研究室のバルコニーの柵にスズメが来ます。寒い日でしたが,夕焼けにあたって暖を取っているときも多く,人がほぼいなくなったキャンパスで,みているとほっとします。生き物がいない空間を考えるとぞっとしますが,こういった鳥たちが見えるだけで,少しは気分も和らぎます。

夕焼けにあたるスズメ


2020/04/12

寝ているツバメ

 北大路商店街に来ているツバメ(Hirundo rustica Linnaeus, 1758)です。商店街のお店の照明器具の上で寝ています。人が多く通り,人が手を伸ばせば届きそうなところで安心しきって寝ていました。その近くには巣があり,よく見るとその巣のふちが湿っています。巣の補強をして今年も使用するのでしょう。これからの観察が楽しみです。

照明器具の線に止まってます

2020/04/04

サクラとメジロ

 スズメと同じように桜などの花蜜が好きなメジロ(Zosterops japonicus Temminck & Schlegel, 1847)。メジロはスズメと違って嘴が細いこともあり,花を学の部分をちぎることなしに,花に直接吸っています。ですので,スズメのように花をバシッととることはしません。ある意味,上品に蜜を頂いているように見えます。やはり喜んだかをそしているような気がします。
 スズメもメジロも摂取することは一緒なのですが・・・。

こちらも真剣です


2020/04/03

サクラとスズメ

 大学近くの白川疎水での一コマです。桜が満開を過ぎそうな状態で,スズメ(Passer montanus Linnaeus, 1758)が花を落としています。この行為は毎年みられる行為になりましたが,かつてはそういった光景は注意しないとみられない感じであったと思います。桜の花の蜜を食べて(吸って)いる採餌行動です。おそらく,冬季から春にかけての餌不足の点もあるでしょうが,ほかのスズメによる学習の効果で広がってきたのでしょう。この光景は今年も見られましたが,ばらつきもあるようです。これはおいしい桜花蜜とそうでない桜花蜜があるようです。桜の花が多く落ちている木と桜の花がそう落ちていない木。スズメにとっては蜜の味にも大きな違いがあるようです。嗜好の問題というものでしょうね。
 今年もせわしく蜜を吸っています。花が落ちるのは何とも風情がなくなりそうで,楽しみに見に来た人には気の毒ではあるのですが,蜜を食べているスズメの顔は何とも真剣,かつ嬉しそうな顔をしているように見え,何とも言えない気分になります。

真剣です

2020/03/30

賀茂川の土手の桜

 賀茂川土手の桜がそろそろきれいではないかと思い,見に行ってきました。まだ満開ではありませんが,それでも美しく咲き誇っています。この出町柳近くの葵橋当たりの桜は毎年きれいに咲きます。今年もきれいに満開になりそうですが,人が多いところはあまりいけません。少し早めに見に行き,人と離れての撮影です。

桜が今年もきれいです


2020/03/29

キンクロハジロとツバメ

 キンクロハジロ(Aythya fuligula (Linnaeus, 1758))が賀茂川を泳いでいる横に,ツバメがサーっと飛び回っています。もうすぐすると,欧州や中国南部,インドなどへ戻ります。この個体はどこへ行くのでしょうか。春の季節には夏鳥のツバメと冬鳥のカモ類がちょうど重なる時期ですので,様々な鳥の種がみることのできる時期でもあります。

ツバメが追ってます


2020/03/24

採餌するホシハジロ

 ホシハジロ(Aythya ferina (Linnaeus, 1758))です。人を気にせず,賀茂川の土手で,一心不乱に採餌しています。雑食性ですが,草や種,根などを一生懸命食べている光景です。もうすぐ,バイカル湖のシベリアやヨーロッパへ行く準備もあり,食べているのでしょう。


卒業式の日で見かけました

2020/03/23

研究室から見るコゲラ

 大学の研究室の部屋から見ることができるコゲラ(Dendrocopos kizuki Temminck, 1836)。最近よく研究室の窓の外の木に来ます。気になる鳥です。このブログにも都度都度と出る鳥の一つです。
 大学内で止まる木や突く木はほぼカツラ(Cercidiphyllum japonicum Sieb. & Zucc.)の木が多いようです。昨年もその前も,私が赴任してからずっとですが,年中見かけますが,決まってカツラが多い気がします。おそらく虫がつきやすいのでしょう。「ジィー」とよく鳴く小型キツツキです。

かわいらしい顔をしています


2020/03/21

トビとパン

 府立植物園でトビ(Milvus migrans (Boddaert, 1783)2羽がドイツトウヒ(Picea abies L. H.Karst.)の枝の上でパン(デニッシュパンのようでした)を食べていました。おそらく,来園者からうまく掠め取ったパンなのでしょう。2羽で喜びながら食べている風景をみて,つい,暫らく観察をしてしまいました。パンを取られた人は怪我をしなかっただろうかと思いましたし,そもそもお昼のパンを取られたことで,食べ損ねただろうと思うと気の毒です。しかし,トビはパンを食べて喜んでいますし,食べる様の観察の機会を与えてくれましたし・・・。
 都市で人と生き物の関係を考え,どうしたらよい都市の生態環境になるのか,これからの研究テーマの一つでもあります。とはいえ,トビのあまりにも喜んだ顔が何とも言えずいい顔をしていて,考えがまとまりそうにありません。


喜んでます

2020/03/20

ツバメ来る

 ツバメ(Hirundo rustica Linnaeus, 1758)が来ました。場所は北大路商店街です。北大路商店街はツバメ団地です。商店街のお店の電光看板の上に巣を作っています。これからツバメたちのにぎやかな声が響いてくれると思います。
 ツバメを見ることは,毎年の風物詩で私にとっては楽しい季節の便りを読んだような気がしますが,人によってはとらえ方が違うのは仕方が有りません。商店街の多くの店舗では巣を作られても,「ツバメがいます」といった表示でお客さんに注意を促していたり,糞の落下等の注意書きが有ったりと,ほほえましいのも多くあり,少しホッとするところです。
 この時期のツバメを見ると2月にバングラデシュへ調査に行っていた時のことをいつも思い出します。バングラデシュのチッタゴン空港に数多くのツバメが飛び回っている光景です。いっぱいの虫を食べて,日本や台湾へ行く準備をしているのでしょう。そのうちの何羽が日本へ無事にたどり着き,日本の春から秋までおれるのだろうかとつい,思ってしまいます。できるだけ優しい気持ちで見守ってほしいと思う所です。

夜ですが鳴いていました


2020/02/28

紫明通りのツグミ

 今朝,紫明通りの街路樹を撮影している時に,目が合いました。つい写真を撮ってしまいました。ツグミ(Turdus eunomus Temminck, 1831)の顔の正面は中々愛嬌が有ります。以外にも人なれしています。余り離れていない距離での撮影でした。

正面です


2020/02/12

大学構内のコゲラ

 あまりにも良いドラミングの音を大学構内に響かせていました。響かせていた張本人は,このコゲラ(Dendrocopos kizuki Temminck, 1836)で,日本国兄での最小のキツツキです。コノテガシワ(Platycladus orientalis (L.f.) Franco)の幹を叩いていましたが,採餌をしているのか,営巣の為の巣を作ろうとしているのか,分かりません。暫く注視したいと思っています。連続したドラミングはとても綺麗な音を奏でます。

コゲラです


2020/02/11

播磨町のスズメ

 史跡大中遺跡で撮影したスズメ(Passer montanus Linnaeus, 1758)です。天気も良い日での撮影でしたので,青空によく映えます。冬のはずがほのかに暖かく,スズメの動きも活発です。

空を見あげる


2020/02/08

元茨木川緑地のムクドリ

 今日は,大阪茨木市の中心部にある緑地の元茨木川緑地で鳥類観察を行ってきました。14種類ほどの鳥種が見られましたが,鳥たち自身もそれぞれ個性がありますので,見ていて楽しい光景でした。写真のムクドリ(Sturnus cineraceus Temminck, 1835),実は後ろからドバト(Columba livia Gmelin, 1789)に追われて急ぎ移動途中の光景です。2羽で隊列を組んだように歩いています。塒や騒音問題などで何かと好まれないムクドリですが,個々で観察すると中々かわいらしい鳥でもあるのです。

逃げています

2020/02/01

ユリカモメ

 ユリカモメ(Larus ridibundus Linnaeus, 1766)が,北山大橋下がる辺りまで来るようになりました。今年は寒さが柔らかいですので,なかなか北大路まで上がってきませんでしたが,2月に入り群れで来るようになりました。

真ん中あたりの白いのがユリカモメです

 今年の冬鳥はことなしか,飛来の時季が遅い気がしています。気のせいかもしれませんが,ジョウビタキ(Larus ridibundus Linnaeus, 1766)も中々京都の洛北には来ませんでしたし,シロハラ(Turdus pallidus Gmelin, 1789)やツグミ(Turdus eunomus Temminck, 1831)が飛来するのも遅かったようです。これから多くの冬鳥が見られますので,それはそれで楽しみではあります。

のんびりしています


2020/01/31

風蘭

 本学に努めてから10年ほど経ちますが,最初のゼミ生よりもらった風蘭がどんどん大きくなっていき,株分けしていくと10鉢以上になりました。今回は小さくしたものを植え替えて,約半年。ちいさい風蘭も落ち着いたようです。花はまだ咲きませんが,小さい風蘭もなかなかいいものです。

金魚の鉢

2020/01/06

賀茂川のコガモ

 賀茂川には冬になると様々なカモ類が飛来してきます。その中にコガモ(Anas crecca Linnaeus, 1758)もいるのですが,小型カモ類ながら非常に動き回りますので見ていて飽きません。つい先ほど,撮影したこのコガモは賀茂川河床部にある藻類などを採餌しているので,採餌行動が良く見られます。コガモは街中の公園の池などでも飛来したりと,私たちの身近な冬のカモ類です。

なかなか小さくて,かわいい鴨です。

2020/01/03

今宮神社拝殿の獅子と空間

 紫野にある今宮神社は,歴史を長くもつ神社であり,また,非常に広い範囲の氏子区域を持つ神社です。私の家もその氏子区域内に入るのですが,享保二年の京都御役所向大概覚書1によると東西では,堀川通から七本松通,南北では丸太町下る元離宮二条城辺りが南で,北山昇玄以通当たりが北の様です。さらに詳しくは,文献2)があり,なるほど大きく変遷してきたのだなと感じる所です。もっと調べると面白そうです。

 さて,普段は静かな境内も正月三が日と言う事で,だいぶにぎわっています。江戸初期に造成された拝殿(登録有形文化財)には,本社に向かって獅子が二頭おかれておりました。獅子が拝殿の中央に置かれていることで,この拝殿の場,空間に緊張感を与えている雰囲気を醸し出しているようです。本社への御参りの方たちの晴れやかで,にぎやかな雰囲気も,拝殿の中だけは空気感が違うようです。「場」の在り方を考えさせて頂けたと思います。
 こういった少しの環境で,これだけの効果を生み出すのは,今宮神社の境内だからともいえますが,それを外しても拝殿の空間性の凄さなのだろうと感じました。

1)岩生成一他 (1988) : 京都御役所向大概覚書 上巻,下巻 : 清文堂出版, 1050pp.
2)本多健一(2009) : 中世後期の京都今宮祭と上京氏子区域の変遷, 歴史地理学51(4), 1-22

獅子並ぶ

2020/01/02

冬季看蟷螂

 冬に蟷螂を見るとは思いませんでした。

冬季看蟷螂
蟷螂在寒天 我想蟲生存
蟷有强有力 与人类相同
给我们希望
冬の蟷螂

2020/01/01

年の始まり

 新年が空けました。新たな年の始まりです。昨年から家の暦は「故宮日歴」(故宮出版社)です。今年初めの元旦は,唐時代の「石十二支生肖之鼠」から開始です。こういった文物が残る故宮。時間を考える良い教材だと思います。これは,造園・ランドスケープにも繋がるものだと思います。時間を経た空間のデザインを考えるきっかけをくれそうです。

新年