2016/12/30

年末の鴨川

 賀茂川と高野川の合流した後に鴨川と呼ばれます。この川の向こう,下鴨の糺の森を越えたところに北山連山が見えます。平成28年もまもなく終わります。街中では何となくせわしく,周りも少し慌ただしい感じを受けます。忙しい中でも,鴨川の向こうの空を見ると何とも穏やかな気持ちになります。また,新しい年に向かって始まりです。

飛び石も楽しい鴨川です

2016/12/05

建仁寺の庭園

 朝早くに入らせて見た建仁寺庭園です。朝日が入り,静寂,凛とした空間の存在。本道から見る空間の美しさ。庭の広がりを感じます。

人がいない風景・凛としています

2016/11/21

津和野の紅葉

 松林山天満宮のお社から見る紅葉です。切り取った枠の中に映える絵のような感じを受けました。

絵のようです

2016/10/26

圓通寺借景庭園

 今年も大学院生の演習で大学近くにある圓通寺借景庭園へ学生たちと一緒に行きました。昨日の雨の後の苔の緑と遠方に見えるみやこの富士の比叡のお山の霞んだ風合いが大変綺麗です。
 現在も圓通寺周辺は宅地開発がすすめられ,既製的かつ,ニュータウンでよく見る建築物が乱立しつつ有り,景観との周囲の調和が厳しくなっています。景観として何が良くて,何が良くないのか・・・。これはとても悩ましい問題です。答えの無い答えです。
 
比叡のお山
 

2016/10/25

航路の風景

 島の光景,フェリー枠を通して見ます。風景のうつろいが,枠を通して見ることで,変化が楽しめます。

風景の変化です

2016/09/17

西安点景4 ランドマーク

 西安の大雁堂近くのランドマークです。私が最後に来た15年前にはなかった光景で,ダイナミックです。この大規模な柱のオブジェがどういった意味があるのか,わかりかねるのですが,少なくとも地区のランドマークには間違いないと思います。ランドスケープのデザインとしていいのかどうかは,現地に行って実際に見てみるといい作品かなとも思います。周辺に住まう人たちにとっていいのか,観光客にとっていいのか,意見が分かれそうですが,少なくとも面白い空間デザインかなとも感じています。

ランドマークです

 

2016/09/14

西安点景3 西安の城壁

 夕暮れの光景です。朝からの雨が止んだ後の秋の夜になる前の光景。とても空気が澄み,古都の装いが綺麗に見えてきます。西安のランドマークであるこの城壁も復元され,修繕・修復が進み,街を取り囲むまでになっています。私が初めて西安に行ったのは1992年頃。その時にはまだ城壁が全て取り囲まれていませんでした。この完成した城壁を眺めて,その復元の努力は大変だっただろうと思わざるを得ません。今でのこの光景が街の人たちの誇りになっていると感じました。文化財の大切さを実感します。

間もなく夕刻です

2016/09/13

西安点景2 大学構内のオナガ

 西安師範大学内で見かけたオナガの子です。西安ではそこかしこで見かけます。関西では見かけない鳥ですが,関東ではよく見かけます。

木の間に居ます

2016/09/12

西安点景1 公園のスズメ

 西安市内の公園で見かけた子スズメです。つるっとした石の上に昇ろうと頑張っています。

石の上に昇ろうとする子スズメ

2016/09/02

植物園のバオバブの花

 京都府立植物園で咲くバオバブの花です。思ったよりも可憐です。

結構大きなお花です

2016/08/22

植物園鳥見学の下見

 京都府立大学と京都府立植物園での合同イベントでの下見で,ゼミ生と行きました。鳥の見学会の下見なのですが,さすがに暑いと感じるこの京都の夏ですし,時間帯があまり良くなく,鳥種類がほんの少しだけ。人もうだる暑さですので,羽毛のある鳥たちとっては,もっと暑いでしょうね。
 とはいえ,暑い中でも,エナガやシジュウカラ,メジロの混群が見られました。暑い中,小鳥たちは意外に元気です。

暑い中の下見です

2016/08/21

夕方の西山

 京都大学農場から西山を望みます。とても開放的な空が広がります。ちょっとした風景の一コマですが,これをランドスケープのデザイン中に取り込むには,苦労しそうです。自然の色ほど感嘆するものはないかもしれません。ちょっとした色合いですが,同じ色が出せないのも自然の色の楽しさです。夕焼けがきれいな京都の風景です。

夕方

2016/07/31

夕方の都市河川

 京都の町中を流れる高野川は賀茂川と合流します。高野川の光景は都市内にある自然を少し感じます。夕方から夜に向かう少しの時間帯がとても静かできれいな川面の風景を見せてくれます。

夜になる少し前

2016/07/20

公園の中の地蔵尊

 毛馬桜之宮公園の北西部,毛馬閘門の近くにある公園内にこの地蔵尊はあります。祠の横には,「浜地蔵尊」,「延命地蔵尊」とも書かれてありました。鳥類調査の際に,拝見したのですが,一体のお地蔵様の目からは,水の様な感じで,涙の様なものが少し流れ出ていました。何か言い伝えがあるのかと調べてみたのですが,結局分からずじまいでした。

 この公園は南の方は有名な桜の名所ですので,多くの方が訪れます。このお地蔵様のいる場所まではあまり人が来られない感じです。とはいえ,私が訪れたときは,きれいに低木草本が剪定され,すっきりとしていました。その中に,楠の樹木と祠,その中にお地蔵様となんとも良い空間が広がっています。特に祠の横の楠が神樹のように,こじんまりと寄り添っている様は,大阪の大都市圏内で何か考えさせられる空間を創り出している感じがしました。

 周りは高層建築物や町工場,大川の河川といった空間配置の中での緑の場,その中に楠が植わっているのは,公園の中心的なアクセントをランドスケープとして創り出しています。何度か訪れたくなる空間です。


ほっとできる空間です

2016/07/15

白川通の子ツバメ

 家の近くの白川通りにツバメが二回目の巣立ちを迎えていました。ここの巣では2回目の営巣です。もう間もなく巣立ちそうで,巣がはち切れそうな感じです。こんなに大きくなって,巣に収まらないのに崩れないのは施工がしっかりしているのでしょう。

あふれています

2016/07/03

亘理のオオヨシキリ

 海岸防風林復旧の状況を見学に行きました。その折に周辺には少し湿地的な箇所が多くあり,ヨシやヤダケが繁茂しています。その中で行った日が良かったのか,オオヨシキリ(Acrocephalus orientalis (Temminck & Schlegel, 1847))の巣立ったばかりのヒナを見かけました。じっとしています。天敵が来た時も同じ行動なのでしょう。私もそっと,その場から離れました。

ヒナ

2016/06/29

新山口駅の自由通路の壁面緑化

 JRの新山口駅にある南北をつなぐ通路には壁面緑化がされています。実験的にされているのかなとも思いますが,135種類の種,17,000株の株で作られた空間だそうです。散水も井戸水と雨水によるだけだそうなので,よく考えられて作られた緑化の空間です。デザインはPatrick Blancさん。

 また,山口へは行く予定もあるのでゆっくり見てみようと思います。
 
きれいな緑の壁面緑化です
 

2016/05/31

大文字からの光景

 山から望む景観です。京都市街が一望です。緑が豊かにある市街が見て取れます。真ん中あたりの緑は京都御苑で,手前は吉田山。こう見ると,緑が多くみられます。


一望です

2016/05/06

阿蘇

 肥後の赤牛。阿蘇の草原。

あかうし

2016/05/02

庭園の流れの面白さ

 重森三玲作庭の庭園です。流れ,形態,石のデザイン。連休とはいえ,人も少なくて,落ち着いた空間を創り出してくれています。

ながれる庭!

2016/03/31

哲学の道の桜

 京都も日増しに暖かくなり,桜が徐々に蕾から花を開いています。春の空気感がみられる疎水の環境です。

暖かい日差しです

2016/03/12

春の花

 大学南門の前の道路に街路樹が植えられています。街路樹はモクレンです。毎年,卒業式の事に咲きますが,今年も咲き始めました。三月の青空にとても合います。

毎年きれいに咲きます。

2016/03/01

京都の三月の雪

 朝起きて足元や吉田の山を見ると雪が積もっています。京都は3月に雪が何故だか降ります。三寒四温の中でゆるゆるとすすむ季節の移り変わりを感じます。今日の1日は,やはり雪が降りました。ただ暖かい感じの雪です。今までの刺すような寒さではなく,少し暖かい中での雪です。のんびりといった感じの雪と言えばいいのかもしれません。それは,光の春からの雪なので,暖かさを感じるのかもしれません。
 京都はまだ寒さが少し残りますが,やっとこれから暖かくなることの春の京都が楽しめそうです。季節感もランドスケープの楽しさです。

毎年この時期に降ります

2016/02/29

遊子水荷浦段々畑

 この段々畑を目的に行きました。はじめは外泊の石垣段々集落を見に行った後に遊子へ。息をのむ光景とはこういったものだと思いました。この平成の時代にまだ日本で,ここまで素晴らしい石垣の空間が広がっていることに感嘆します。昭和の高度経済成長以前では,当時の写真などを見ると愛媛南予あたりには多く見られた光景ですが,今は断片でしかありません。そういった中でこの水荷浦の光景は連続した石垣が残っています。これは単に光景が素晴らしいだけではなく,先人たちから,延々と引き継いだ今の管理されている人たちのご苦労が,目に映ってくるようです。これは,その上に成り立った結晶した光景に他なりません。とにかく素晴らしいということと,ため息しか出ない光景なのです。

 愛媛大生時に,こういった光景が有るのは知っていたのですが,大学の有る松山から南予へは遠く,行く機会が無く,今回この光景を見るにあたって,なぜ学生時代に行かなかったのかと悔やまれてなりませんでした。その当時ならもう少し石垣の空間がまだ各地に多く見られたのではないかと思ったからです。今回,この水荷浦段々畑の周りの空間にも補修と思われる新たな石垣空間を見かけましたが,草に埋もれてしまう空間も多く,人の手の少ない中で,徐々になくなっていくものもあるのだと思ってしまいました。とはいえ,この水荷浦ではまだまだ現役の石垣段々畑が広がり,人の手による美しい造形に多くの人が見てもらえたらと思いました。ランドスケープとしても今見ておくべき光景の一つです。

石垣が山頂まで続きます

2016/02/18

川の線

 京都の高野川の川底です。線が見えます。特に何となくなのですが,以前から気になっていました。北山の方での大雨などの際には,線が乱れます。穏やかになるとほぼ同じ場所に線が見られます。川砂と藻の関係だと思うのですが,規則正しい直線を作っています。山から石が流れて来たら,形状は変わる自然の造形ではあるのですが,人が思ったような感じにはならないのが面白いかもしれません。

 水は造園,ランドスケープデザインにおいて,大変面白い素材です。水の流れは同じ形状が無いものです。だからこそ面白いのでしょうね。中でも水の流れを見ると,その最たるものだなと感じます。水の動きによって,光によって,風によって,気温によってどんどん変わっていきます。この川底の線の造形もそうですが,素材として活用したくなる気持ちが良く分かります。そういえば,身近な京都での寺院の庭や,私の好きなイサムノグチの作品にも水が多様に使われていますし,そういった作品を眺めているといつも同じではない,完璧さではないものの楽しさが見えてくるようです。

川の水が落ち着くと線が出来ます

2016/02/04

吉田神社大元宮

 吉田神社の節分祭は大変人が賑やかに来られ,多くの人が参拝されています。斎場所大元宮も節分祭の時期は参拝できます。全国の神様をお祀りされている場所です。それぞれの國の名前が書かれた額があります。例えば,「佐渡國」や「筑後國」,「播磨國」などなど。日本は多くの国で出来ているのだなと実感できます。それぞれの國,町に文化や風習,伝統文化や方言があり,豊かな町々がたくさんあるのだなと感じます。ただ,高度経済成長期以降の発展,平成に入ってからの移動や情報の急激な発達から,その町々の個性が徐々に均一化されていることが残念かもしれません。周りの国にも目を転じていくと,日本だけではなく,東アジア全体がそうなっているようで,町々の「本当の個性」は何だろうか?と考えていく必要がある時代に入っているのではと思います。

日本中の神様がいます

2016/01/27

糺の森とイカル

 冬の寒い時期に入ってから,糺の森には多くの鳥類が観察されやすくなりました。ニレ科やアサ科植物の葉が落ち,疎林状態だからこそ観察しやすいのですが,現在,大径木ではクスノキが半分ほど占められ,繁茂していることから,徐々にニレ科やアサ科植物中心であった糺の森本来の形にはなっていないのも残念な事です。

 毎日見ている糺の森ですが,ここ最近はイカルの大群が押し寄せています。昨年も多かったのですが今年はそれ以上,2倍以上増えている感じがします。今は500羽から400羽程度いるのではないでしょうか。落ち葉の上をカサカサ動き回り,採餌に必死です。観察してみると,人が動けば大変警戒するもの,じっとしていれば意外と近くまで採餌によっても平気なようです。かわいらしい鳥です。

糺の森での発掘現場とイカル

2016/01/20

雪だるま

 朝の下鴨神社のお御籤を引く場所に,雪だるまが置かれていました。今年,初めて雪の積もった京都での一コマです。ほのぼのとする感じを受けます。雪なので一期一会な光景で,いづれ溶けてしまうのでしょうが,こういった所でおみくじを引くと良い卦も出てきそうな気がします。ちょっとした事なのですが,とても楽しい光景です。

楽しい光景です

2016/01/13

研究室の植物

 私の研究室の部屋には,幾つかの植物を置いています。写真の真ん中にあるのがフチベニベンケイ(Crassula ovata)です。福岡在住中に何となく一番小さい鉢を購入し,京都へ持って来て,それが10年程度を経てここまで大きくなってきています。途中に枯れそうになりつつも,鉢を変え,土なども変更し,日当たりも移動させたりすると気が付けばどんどんと大きくなっていきます。乾燥気味が良いようです。はじめ小さかったのが気が付けば存在感を持つような感じになってきたので,まだまだ大きくなりそうです。

ひかり

2016/01/11

祇園のえべっさんと四条大橋

 四条大橋を練り歩く八坂神社蛭子社の祇園のえべっさん,七福神です。私も毎年参拝に行きますが,町の空間とこの蛭子社はとてもしっくりした感じになっています。参拝客の熱気がそう見せさせるのかもしれません。
 学生の就職を担当したり,見たりしていく中で,ここ数年来,景気が良くなりつつあるのかもしれない・・・と思いつつ,人によっては毎年不景気だという方もいて,人それぞれに景気の掴み方が違います。そのような事を少し考え,八坂神社蛭子社へ行くと,大勢の人がお参りを一生懸命され,帰りにお社の横をドンドンと叩かれている光景を見ると,神頼みとはいえ,地元に密着したお社だと感じます。商売を生業にしている訳ではない私も,学生たちの就職の事もあるので,日本にとって良い景気の1年であるよう参拝をしました。

 写真の七福神の練り歩きの向こう,四条大橋の北方にある北山の連山が今年,この時期でもまだ雪が積もっていないことから,青々としているのがなんだか不思議な気がしますが,山のスカイラインと,鴨川や高瀬川の流れ,そして南座などの文化の豊かなこの四条大橋界隈の雰囲気は,京都らしい空間の一つです。

 ランドスケープとして見てみても,時間をかけた豊かな空間を作り上げている場所です。空間を学ぶ上で,大変面白い場所でもあるこの四条界隈ですが,昨年には歩道幅も広がり,いよいよ変化が大きくなっていくのではないかと期待もしています。今年1年は日本にいることの方が多いので,京都の四季をしっかり見る機会になれそうです。
 
練り歩きです

2016/01/02

神龍社

 吉田神社にある神龍社へ。地元では百段さんと呼ばれているそうです。石段が続くこの小さなお社は,正月夕方の陽に当たって大変綺麗です。
 
長い階段です