2011/07/29

高砂市の旧入江家庭園

 写真は、旧入江家の庭園です。建築物は、江戸後期に建てられたもので、県重要文化財に指定されています。その建物の横に庭園があります。こちらは指定されていないのですが、それでもその家の家人がかつて大切にしていた樹木なども残っています。今回、ゆっくり見させてもらって感じたのは、石の配置を大きく移動させたり、有るべき石が無かったりと、だいぶ手を入れていると感じた事と、だいぶ荒れていると思った事です。

 今は、荒れた感じを受ける庭に思えますが、手を入れる、世話をしていくにしたがって、とてもよい庭に変わっていくはずです。ただ、そのためには、元からあった場所へ石を戻し、無くなった石を再配置させたり、樹木も思い切って不要なものは伐採したりと、庭を生き戻すためにすべきことが必要なことがたくさん見えてきました。

 旧家人が大切にしていた樹木は残しつつも、庭として不必要な枝、樹木は切っていかないといけないだろうなと、縁側に腰を下ろして庭を見ながら思いました。庭は、手をかけるべき場所、手をかけない場所、色々とあります。この旧入江家の庭園については、手を入れるべき庭であり、庭が生き返らないような気がします。

 手入れすることで、生き返る旧入江家の庭。そういった感じを強く受ける庭園です。

旧入江家庭園