2011/07/12

北京の街・胡同の路地とデザイン

 胡同の路地空間を歩くと色々と見えてくるものがあります。壁の色や中庭の緑、古い窓ガラスに、屋根に生えている草。その中でも、門につけられている釘隠しはおもしろいデザインを施しているものもあります。写真はノックをする際に使っていたものです。口の所の輪っかが無くなっており、今では釘隠しのようなデザインになっています。

 胡同に限った事ではありませんが、人のスケールの中を考えると手が届く範囲は、私たち人間自体、注意深く見えているのかもしれません。人のスケールから遠くなると、こういった作品やデザインは見落としてしまうような気がしています。

 街をゆっくり探索し調べていくと、何かもっと面白いものが見えてくるのではと思います。景観を考えるときに、きょろきょろ見て回ることも大切ですが、ゆっくり見て見回すことがとても重要な点だと思われます。


路地空間
門の飾りデザイン