Lab.of Landscape, wataru fukui's blog
ランドスケープでの生き物や景観、デザインなどもろもろについて書いていきます。
2011/07/16
景山公園とハス
景山公園は、北京の故宮北側に位置する公園で、清時代の禁苑だった場所です。現在は、見学することができます。この景山公園の入り口正面に「綺望楼」という楼閣があります。訪れた日には、ちょうどこの楼閣の前にハス(
Nelumbo nucifera
)の鉢植えを数多く並べている所でした。大人
3
人が抱えて持って移動させるぐらいの大きな鉢で、それが
40
も
50
もきれいに隙間なく並べているのです。その空間だけが、ハスの池があるような錯覚を覚えます。
ハスは、きれいな花を咲かせ、見る人に心を和ませてくれますが、生える場所によっては厄介な植物です。例えば、日本のお城のお堀などがよい例かもしれません。葉枯れた後に、水底へ、枯れたそれらが蓄積されていくからです。蓄積されていくと水底が浅くなり、堀ではなくなってきますし、ヘドロ化していきます。
この景山公園のハスの見せ方は、鉢植えということもあり、とてもよい見せ方だと感心しました。園芸植物などを見せる見せ方として、とても学ぶべきもので、見せ方のデザインの良い例ではないでしょうか。
綺望楼とハス
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