2001年から、だれでも入ることのできる森ですが、御神域という事で、それまでは入れませんでした。学生の頃、1994年に神戸市の「市民の森」の調査でこの生田の森に入らせてもらったことがあります。その時には、うっそうとした森でしたが、今ではきれいに整備され、市民の憩いの場所になっています。
かつての神戸が寒村で、開港してしばらくしたころに撮影された写真を仕事で使ったことが有ります。そこには、しっかりと生田の森が写っていました。何もないところにぽつんと森が残っている風景ですが、明治の黎明期に今と同じ場所で森があったことを考えると、同じ場所に植物の個体は違っているとはいえ、「ある」ことに不思議だとおもいました。
時間が経っているにもかかわらず、そういった光景が残っていることは、なんだか不思議に思えます。こういった光景は、私たちの身の回りにたくさんあります。そういった光景を見つけることは、楽しいのかもしれません。風景の継承というところなのでしょうね。
神戸の生田の森 |