夏の暑い時期に聞くこの熱狂的な音源。夏だからこそ楽しめた題目だったような気がします。夏の音の熱狂的な音源ということを考えてみると、この7月から鳴き始めたセミの合唱がそれに当たりそうです。朝方のクマゼミ、昼からのアブラゼミやニイニイゼミ、夕刻のヒグラシやツクツクボウシ。大きな音源で、夏を彩っているような気がします。逆にこの声を聞かなければ、「夏」が来たような気がしません。これは、私たちが「音」に対して「季節感」を抱くからです。夏半ばになると「キリギリス」や秋になれば「コオロギ」など、私たちの身の回りには、音「サウンド」によって認識し、季節感を得られます。
音楽ももしかするとそうかもしれません。日本人の冬には「Beethovenの第九交響楽」が師走を彩っています。そう考えると今回の京響の演奏楽曲は、とても「夏」らしいものかもしれませんね。
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