私たちにとっては、見ることの多いこのソテツは、大きくなるととても重量感と存在感のある植物です。ホテルの、それも神戸旧居留地内といった歴史的な場所での、この植物の使い方としては、とてもデザイン性が高く、設置の仕方がきれいだと思いました。ただ、少し植物自体が窮屈な感じを受けることから、若干大きめの鉢だったらとは思われます。デザイン性を重視した見せ方は、とても大切です。しかし、植物の寿命の事も考えてあげれば、もう少し大きめで若干のゆとりが必要な気はします。植物は生き物です。ですので植物との対話は大切です。
とはいえ、見せ方としては、ホテルの入り口として、とても上手な使い方だと思いました。ホテルへ訪れる人たちにとっても、印象深いものになるのではないでしょうか。旅行やビジネスで神戸へ訪れ、泊まりに来る人にとって、このようなホテルの入口の印象は、これから宿泊する心持、期待が良い方向へ大きく変わっていくと思います。ワクワク感のような感じです。そういった際の植栽デザインの美しさは、ホテルに花を添える役割をしていることでしょう。
ソテツの鉢への植え込み |