2011/08/04

高大連携での演習・糺の森の調査

 京都市の鴨川と高野川の合流地点の少し上に世界遺産の下賀茂神社があります。そこには「糺の森」といった樹林地があり、京都市内でも良い緑地空間を構成しているのです。この糺の森で、高校生への演習を行いました。どういった植物が生えているのか、どういった生き物がいるのかを直接見てもらおうと思ったのです。野外に出ることは、机の上では得られないものがあると私は考えています。

 今回、糺の森でモニタリング調査をされてきた近畿大学で教えられている田端敬三先生にも特別に現場へ来て頂き、植物の遷移や今の植生について詳しく教えてもらいました。高校生の皆さんは、恐らくですが、今まで考えていなかった視点で、この糺の森をこれから見てもらえるのではないかと思います。緑の島になっている糺の森とその横にある都市河川の鴨川と高野川。緑の連続性のあり方やそれが生き物に対してどういった役割を示されるのか。興味を持ってくれればと思いました。

糺の森での調査風景