写真はその中の一つの絵ですが、なかなか洒落が効いていて楽しい絵柄です。大黒様と米俵、そしてお餅をつくネズミたち。書いた人は楽しかっただろうと思いました。なぜなら、大黒様やネズミたちの顔の表情が穏やかだからです。東日本大震災を経て、いろいろな面で疲弊している中での仙台でのお祭り。その地域が、良い方向へ一つのステップアップに変わっていけばと願わざるを得ません。
阪神淡路大震災の被災者の一人として、あの時はどうだっただろうか、どう精神的にも復帰していっただろうかと考えました。やはり、時間がたってもあの時の記憶は消えませんし、余り思い出したくはないものです。震災といった大きな災害を経験した被災者の人たちにとって、時間が解決する事なんぞありえないと思います。私自身がそうです。時間がたっても「時間」は、薬にもなりませんでした。来年1月で阪神淡路の震災から17年目に入りますが、あの時のつらい記憶はそのままです。時間がたって忘れることが出来ればいいのでしょうが、なかなか厳しいものがあります。東日本大震災の被災者の方も、無理せずにと、思わず七夕飾りを見て思いました。七夕飾りが阪神淡路の記憶をオーバーラップしていったようです。
大黒様と鼠 |