2011/08/03

高大連携での演習・都市の河川調査

 京都市の北部には、鴨川と高野川があります。この二つの川に挟まれた場所に府立大学や高大連携の学校である洛北高校があります。この両校から、近い場所に2つの都市河川があるのです。「京都市の都市生態系について」を高校生がこの高大連携の演習で学んでいます。そういったことで、今回は高野川での調査を進め、水質、生き物の状態などを調べていいます。

 演習のサポートとして、私の所の院ゼミ生が高校生に対し、調査指導のサポートをしてくれています。写真はその時の光景で、爬虫類(カメ類)の調査と記録の仕方を指導している所です。この高野川も鴨川も都市に流れる河川としては、生き物が多く生息し、多様性も高いように感じます。高校生たちには、他の大都市ではどうかといった事も調べて考えてもらえるようにしているのですが、実際に、この河川の環境を見てどう感じているのか、彼らの演習取りまとめの発表が楽しみです。

 写真の高野川は、ヨシなどの植物が多く繁茂し、それが小さな生き物の避難所になっている個所もあります。生き物にとって良い逃げ場所、避難場所になっていることや、産卵場所にもなっています。豊かなゆたかな都市の生態系の要素の一つです。こういった環境が残っていることは、京都市にとって大きな財産といえると思いますし、大学の近場にこのようなフィールドがあり、観察ができることは、学生にとっても良いことだと云えます。


高野川での調査光景
調査指導の光景