2011/11/26

地形模型の製作作業風景


 デザイン実習の指導で、学部生中心にしながら、ゼミの院生も加わって、賀茂川の地形模型をおよそ1/500のスケールで現在製作しています。彼女たちは、初めての地形模型の制作ですので、四苦八苦しているようですが、それなりに楽しくやっているようです。

 地図の読み方、標高を考えての模型の作り方など、実際に平面から立体に変わっていくことで、頭の中での地形図が鮮明になっていきます。もちろん、パソコンの中でのバーチャルでも理解できることもあるでしょうが、実際に標高線を色鉛筆で引き、それに沿ってカッティングしていくことで、立体感がディスプレイの中では体感できない実物の大切さがあります。

 彼女たちが、いつも通学などで見ている賀茂川が、模型を作っていくことで、その標高差の高低を実感しているようです。現実社会で見ている空間が、思ったよりも標高差があるとも言っていました。私たちの見ている空間や二次元の地図の空間が、より分かりやすくなっていると思います。これは、ランドスケープを学ぶ中で、重要な点です。

 地図を見て、頭の中で三次元の立体空間が浮かび上がれるようにできれば、まずは地図が読めるようになったかなと思います。ランドスケープのトレーニングは、地道な感じを受けるかもしれませんが、そういったことも大切なのです。

模型製作の作業中