2011/11/09

セグロセキレイ

 大学に隣接する鴨川には、四季を通じて多種多様な生き物が生息しています。都市の中を貫く河川なのですが、その空間に多くの生き物が生息しているのです。中でも鳥類は、目で確認することが容易で、なおかつ動きなども個性的、環境の指標にもなりうる種もあります。そういった事を理解していくと、京都の都市生態系がいかに鴨川で潤っているのかが見えてきそうです。

 写真の鳥類は、セグロセキレイ(Motacilla grandis)で、今ではどこの都市にでも生息している鳥類です。特に鴨川では、よく観察できる種で、声も高く、容易に認識が出来ます。観察していると採餌している場面に出くわすこともあり、羽虫などの小さな昆虫類を食べている風景をよく見かけます。そういった場面をまじかで見ると、生き物が生物多様性の鎖でつながっていることを実感できるのではないでしょうか。

 都市の生態系を考えることは、都市のランドスケープを学んでいく上で大切な項目です。学生の皆さんにはぜひ生き物の観察を通してランドスケープを学んでほしいと思います。

鴨川のセグロセキレイ