2011/09/12

北京の街・前門大街とデザイン

 前門は、清の時代に建てられた大門です。その大きな門の南側前に、前門大街があります。再開発された場所ではあるのですが、かつての空間を再現しており、外国人から見て中国らしいノスタルジックな空間の一つです。中国の人にとってどうなのかは、聞けなかったのですが、清朝末期から時代の空間を再現している気はします。写真は、電気で走る路面電車で、環境に配慮した乗り物空間も走っています。日本よりもこういった面は、進んでいるなあと思うことしきりです。では、私たちが住んでいる日本の京都や東京ではどうなのでしょうか。考えること、考えなくてはいけないことは、たくさんありますね。

 国際観光都市としての北京のこの前門大街の空間は、とても面白いものがたくさんあります。その中でもお店の看板は最たるものかもしれません。そこにある建築物、店舗として入居している建築物に合った看板デザインに変えています。京都でも色彩について条例で示されていますが、なんとなく歪観を感じざるを得ない店も見受けられます。もちろん北京でも相容れそうにないデザインはあるのですが、京都以上に柔軟に変化しているのではないだろうかと思いました。

 この前門大街では、看板デザインの楽しさを見せてくれます。デザインの良い勉強ができる街の空間の一つです。

前門大街