2011/09/03

ニレケヤキとアブラゼミ

 研究室の窓を開けていると、アブラゼミ(Graptopsaltria nigrofuscata)が飛び込んできました。夏の間、ほぼ毎日、出くわす光景です。研究室の周りには、カツラやケヤキの樹木が多くあり、夏になると毎年、たくさんのセミを各樹木で見かけます。大学には、カラスやヒヨドリなどの鳥類も多く生息し、特にハシブトガラスとハシボソガラスは、キャンパス内のセミを夏場の良い蛋白源として捕食しているようです。もちろん、鳥だけでなく大学構内に居るノネコもセミを食べていますが…。

 そういったことで、カラスたち野鳥に追われて、研究室に飛び込んでくるセミがいるわけです。その中にはたまにですが、部屋に置いてある京都府立植物園で2年前に購入した盆栽のニレケヤキ(アキニレ:Ulmus parvifolia)へ止まる個体もいます。彼ら彼女らは、一刻止まって、またすぐに外へ出ていきます。

 京都の都心部で便利な場所にある大学とはいえ、ちょうど洛外の際に当たります。また、周りは植物園もあり、大学構内も植物が多く、郊外にいるような錯覚を覚える研究室です。

樹にとまるアブラゼミ