2011/10/22

フラワーロードの通りの灯り


 三宮のフラワーロードの夜景です。夜景というには少し早い時間かもしれませんが、秋も深まり、漆黒な空間が広がりつつある時間帯です。それにあがなうように百貨店などの商業施設や街灯、車などがこうこうと明かりを燈しています。

 街をデザインするときに考えることは、『ひかり』の存在です。光の有り方によって、街の雰囲気や空間も大きく変わってきます。街の地形、ビルの高さ、車道や歩道の幅など、様々な要素を考えて光の配置を考えていくことが大切なのだと思います。昼間の街の顔も大切ですが、夜になった時の街の顔も大切です。このような夜になったころの時間帯に街中を歩くと、街中の光の配置が、ランドスケープの中でも大切な項目の一つだと実感させられます。

 今、住んでいる京都の西陣ではどうだろうかと改めて見てみました。路地や長い通りの灯りは蛍光灯や水銀灯です。先日、上七軒でガス灯が燈されたと聞いて、神戸ハーバーランドのガス灯を思い出しました。ガス灯は、ほのかなブルーで温かみがあります。そう考えると、ガス灯の色ではないものの、西陣の通りの淡い色の蛍光灯も昭和のようなノスタルジックを醸し出していて良いのかもしれませんね。

フラワーロードの灯り