2011/10/07

京都の町の通りと電線

 京都の町中を歩くと、すーっと遠くまで見通しの良い通りがたくさんあります。私はこの光景を見ると京都らしい空間だといつも思うのです。狭い道路でもそのまま長く通っています。これは、碁盤の目のような通りを実感できるものです。中でも夕刻の景色が美しく好きなのですが、昼間では、遠くの町家がはっきり見え、空間として楽しい景観を私たちに見せてくれています。

 町の通りには電線と電信柱が、景観の面白いアクセントとして風景を創り出しています。とても見ていて楽しみのある景観です。私は、この電線や電信柱のある風景も捨てがたいと思いました。これは、絵になる風景の重要な素材の一つだと思います。

 町並みの景観は、その町の存在感を見出すことのできる重要なものです。京都にいる間は、ゆっくり見て行ければ思います。

京都の通り