2011/10/09

東京駅の復元

 丸の内から見る東京駅は、既にドームが顔を覗かしています。戦前の風景に戻りつつあるのです。空襲で駅舎も焼け落ち、焼けてしまった上層階のドームが、もう間もなく復元されて、美しい建築を見せてくれるものだと思います。祖母や祖父が見たこの戦前の東京駅の形が、私にどう目の中で映るのか…。そして、それを見てどう思うのか。復元完成してからの楽しみではあるのですが、祖父母から何度も聞かさせられた、その当時の丸の内の雰囲気を思いはせめぐらせそうな気もします。

 文化財の復元には、もとに戻すこと、そのままで残すことなど色々な復元方法があります。最近落ち着いたような気がしますが、例えば、城郭、大書院の復元もその一つです。その土地の文化財の復元を進めていくことは、全てではありませんが、ある程度良い取り組みではないかと、私は考えます。それは、子供たちを初め、今まで目を向けなかった大人たちにも地域の歴史に目を向けることが出来るからです。みなさんの目に映る光景は、どういったものでしょうか。学生たちには、その光景がどう映るのか聞いてみたいと思います。

丸の内から東京駅を見た光景