2011/10/10

東京での室内緑化と椅子の空間レイアウト

 緑の簡素な配置です。単純に緑を置く、椅子を置く、ただそれだけですが、その空間の使い方が贅沢であるのと共に、設置の仕方がきれいなのです。椅子を座ると正面には東京駅が見え、光背部には緑があり、ガラスにその緑が写りこんでします。ちょっとしたデザインですが、置き方で大きく空間デザインが変わっていく楽しいレイアウトです。多分、東京だからこそ見かけるレイアウトデザインだと思います。

 椅子は、ハーマンミラー社(Herman Miller)制作、ジョージ・ネルソン(George Nelson)デザインのココナッツチェア(Coconut Chair)です。この椅子が置かれていることも大きなレイアウトのポイントと思いました。この椅子は、座ると奥が深く、かつ、ゆっくりでき、デザインもさることながら休息に適した椅子と思います。

 この椅子は、私も欲しい椅子の一つですが、なかなか手が出ません。それは、今住んでいる京都の家に置くだけの部屋の大きさ、広さを持っていないからです。椅子は、それ自体存在感があります。その配置ひとつで空間のデザインが大きく変わるものです。このことは、室内緑化についても同様の事が云えます。緑の配置ひとつで、活きた空間になるのか、死んでしまった空間になるのか、レイアウトの仕方によってそのデザインセンスが問われてきます。

 椅子に座って東京駅を見て休息でき、さらに緑がアクセントを作っていることは、贅沢な休息の時間かもしれませんね。今、住まいしている京都の狭い家では、決して置けないので、少しの時間だけ座って楽しみました。

シンプルなレイアウト