2011/10/03

文化財科学の集中講義

 私が教えている大手前大学の文化財科学の集中講義の一環で、兵庫県考古学博物館に学生さんたちを連れて行きました。播磨町の播磨大中遺跡の敷地内にある考古学の博物館です。博物館周辺には弥生時代の竪穴式住居の復元住居が複数見られ、学習環境としてはとても最適な空間です。授業の一環として、是非学生の皆さんには、実地の博物館での発掘遺物の取り扱いや鉄器等の化学的な取扱いを学んでほしく思っていました。毎年のように博物館の皆さんに無理をお願いしつつ、見学と講義をして頂いているのですが(いつも、ありがとございます!)、学生さんの目の色は、教室の講義よりもいきいきしているように感じます。

 大学の講義では、教室で教えることもとても大切だと思いますが、出来る事であれば、実地での演習や講義は、活きた講義として活用したいといつも思っています。大手前大学史学研究所でも演習で見学することもあるのですが、今年度は、県考古博物館にお邪魔させてもらった次第なのです。

 学生さんたちの目の色は、私の思い過ごしかもしれませんが、博物館で時間が経つごとに変わってきていると思いました。目の前に発掘された遺物の復元や鉄器の化学的処理の保存などを見ることで、色々と学ぶことが有ったと思います。博物館や美術館は、学びの宝庫です。ぜひ学生さん達には自主的に見学に行ってほしいと思います。

バックヤードでの学習