2011/12/11

神戸三ノ宮駅前の光景

 12月になって、神戸の町の光が明るくきらきらとした季節になっています。この時期の神戸の光はとても躍動感にあふれているような気がします。それは、西洋と東洋が入り混じった港町ならではの雰囲気です。特に、今の時期の神戸は、旧外国人居留地でルミナリエが開催されており、鎮魂の光を街中に広げています。

 このルミナリエの開催は、私にとって色々な意味を持っています。震災の年に開催された最初の頃の気持ちより、それ以後の開催については、だんだんと複雑な気持ちを持たせていること、それを考えるきっかけになっていることなど、複雑です。

 そうはいっても、神戸の12月は、光があたたかい街だと思っていますし、訪れている多くの観光客もそう思ってくれるのではないでしょうか。これは、震災の前から、復興がだいぶ進んだ今もそういった空間を作り上げていると思うのです。これは、街の文化や歴史の積み重ねが、街そのものを醸造してくれているような感じではないかと思います。タウンスケープを学ぶ良い街の事例のひとつかもしれません。

三ノ宮の駅前