2015/07/02

泉州の空間 3 路地

 古い路地の空間です。意味がよくわからないとても大きなシマウマのペイントがされています。ここは開元寺という中国国内でもとても古く由緒のあるお寺を中心に,古い町並みが残り,保存されている路地空間です。ここの空間には,路地がいくつもあり,人の生活感が残りつつ,中国で今,減少続けている古い町並みを残しています。こういった路地の光景は,文化を残す意味でも大変意義あることです。ただ,こういった空間に来た折によく目にするのは,壁芸術・ウォールアートペイントです。北京の胡同でも良く見かけました。もちろん,日本でも同じです。京都の中でも同じような光景を見かけます。

 なぜここにこういったペイントがあるのだろうとつい考えてしまいます。描いた人はアートのつもりなのでしょうが,お寺を中心とした空間で果たして適切なのか,芸術とは何か,これは独りよがりの芸術か?考えるきっかけを提示してくれています。少なくとも保存されている空間には相応しくないのではないだろうか?と私は考えましたが,押し付ける考え方はしたくないので,恐らく答えが有りそうで無いと言うものかもしれません。景観は変化するものですから,こういった物も有って良いのかもしれません。とはいえ,無い方がすっきりと昔の景観が見えますので,現状では相応しくないと言えるのではないでしょうか。

 ここは,泉州市人民政府により保存された空間の一部です。こういったことは,都市の景観に対して今後行政が,どう取り組んでいくのか?になっていくのだろうと思います。

縞馬がいます