2012/08/10

スミレとツマグロヒョウモン


 家の庭に、スミレが多く育っています。庭の造成もまだで、景石もそのままにしてある周辺に、スミレが多くはえてきました。そこで、スミレをそのままの景石の周辺に移植してみると、面白いようにスミレの生息範囲が広がって行きます。植物の戦略的な広がりを感じました。小さな庭の一角でもそういった広がりを見せていくのは、なかなかユニークです。

 先日、そのスミレの群生の中で、一つの蛹を見つけました。どうやらツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius)の蛹でした。突起部分には、金箔を付けたような美しい金色が誇らしげに付いています。それでいて、こそっと控えめに、風や雨がしのげるところに蛹はぶら下がって存在しています。いつ幼虫がいたのか、よく見ていたはずなのですが、今回は気づきませんでした。残念です。

 その蛹が、今朝、チョウが羽化しているのを見て、なんともこの小さな蛹から、これだけの大きさのものが出てくるのに、いつもながら驚きます。蛹の金色はなくなり、普通の抜け殻になってしまいました。夏はまだまだこれからです。このツマグロヒョウモンが、また次の世代を継承していくのでしょうね。

羽化して間もなくです