2013/12/07

京都の冬の風物詩

 賀茂川に掛かる北大路大橋の南に目を向けると,朝靄の中にユリカモメが群生でいます。この時期,下流から上がってくるのです。ユリカモメ(Larus ridibundus)は,京都で都鳥ともいわれます。ミヤコドリ(Haematopus ostralegus)とはまた違う鳥になりますが。

 在原業平が詠んだ歌で,「名にしおはゞいざこと問は都鳥む わが思ふ人はありやなしやと」(伊勢物語九段東下り)にあるように,都鳥は歌にも詠まれているのです。ユリカモメを都鳥というようになったのは,古典の中からなのでしょうね。
 
川の中にいます
ユリカモメたち