2012/12/27

チッタゴン動物園

 時間が有ったのでチッタゴン動物園(Chittagong ZOO)に、ランドスケープ空間としてどうなっているのか興味が有っったので、見学へ行ってきました。ここは、1987年に開園した動物園です。ここの環境の主たる目的は、見たところ、動物を見せる空間である、といえます。かつて日本がそうで有った様な形態です。「見ること」に主体を置くだけの園です。生き物の生態等の学ぶ場所では残念ながらありません。また、動物の飼育状況が、現在の動物園としては「かわいそう」としか表現できない感じを受けました。見学していてちょうど飼育スタッフの方々の作業を見る事が出来ました。生き物たちへの餌やりや掃除を見ていると一生懸命されていますので、そういった愛情は強くあるように感じます。

 現在は乾季なので、まだこれでいいのかもしれませんが、園路などの状況が、現在、乾燥した泥なので、雨季になった時に泥へ変わってしまう可能性があり、そういった点も気になるところです。園は傾斜のある空間ですので、雨が降った折には大変だろうと思います。

 この動物園には多くの家族連れや友人同士、学校の遠足などで来ていることが多いそうで、見学に行った際も多くの人が訪れていました。チッタゴンでも人気のあるスポットだという事が実感できます。人気があるだけに、今後、改築や改装など色々な面で必要になる場所だなと思いました。生き物たちのためにと、訪れる人の学びのためにと、この施設のハード、ソフトの改変が必要になってくるのでしょう。

鹿、人気です