曲目自体、演奏者の方にとって、とても難しい楽曲だったのではと思いました。私は楽器を弾くことができませんので、なんとなくそう思ったのですが、聞いていて難しさが見えてくるような気がしました。言葉では、何とも難しいので、表現も難しいのですが、ここ最近では経験したことのない音楽の時間でした。演奏者の方はたぶん疲れただろうなと思います。
2日後に出国するので、その前に、音楽で今までのくさくさした気持ちを切り替えられる・・と思って聞きに来たのが、逆に色々と考えることも多く提示されたようで、重く重く圧し掛かってしまいました。演奏後は、しばらく呆然としてしまいました。拍手を忘れるような感じです。周りの人の拍手が徐々に大きくなって、何か解放されたような気持になり、逆に重から軽へと変化した空気が、気持ちをだいぶ緩やかにしてくれたようです。音楽の力は凄いものだと、改めて実感した演奏会で、ぜひまた聞いてみたいと思いました。