2012/09/07

西陣雨宝院前の瓦土塀


 京都上京区の西陣界隈にある雨宝院は、桜で有名です。この時期、院の門前にある瓦土塀が、残照の照り返しを受けて、整然とした感じを受けます。残り夏の空間を作り出しているようです。このところ、京都では、豪雨的な夕立が多くあります。そういった中で、雨が止んだ後は、空気も綺麗になり、瓦土塀も汚れが落ちてすっきりしたように見えてきます。凛とした一直線です。

 西陣界隈でこれだけきれいな瓦土塀は、他にはないだろうと思います。博多で生活しているときに見た箱崎近くの崇福寺にある博多塀とよく似ていますので、前から気になっていたのです。この瓦土塀は、昭和30年代に直されたそうですが、この町とこの界隈に大きな財産を残してくれていると思います。この瓦土塀に関わった人は、地域に残る財産を作ってくれたのでしょうね。


タウンスケープの要素の一つ