2012/01/20

西播磨の植生


 以前、たつの市で古墳の植生調査をしていました。古墳植生を調査した場所は、西播磨地域にあり、そこの植生は、ウバメガシやシラカシなどの常緑系や、コナラやクヌギなどの落葉系といった播磨地域の典型的な里山(里山古墳と勝手に言っています)の景観を作り出しています。下層植生は、密生し、里山古墳に人が入らなくなると遷移が進んで行っている感じを強く受けたものです。

 写真は、同じ西播磨地域にある圓教寺の社寺林です。今の時期、明るくきれいな森で、調査しやすい植生の空間ですが、この森には大きな変化が見られます。下層植生が夏のころに行ってもないのです。原因は、シカの増加です。お寺ということもあり、殺生がないことからもシカたちが増加しています。植物にとって、ますます厳しい現状が、今の播磨地区の山々です。

水が反射してきれいです