ここには、「信仰の場」といった感じが、境内のそこかしこに広がっています。多くの参拝者が入れ替わり立ちかわり参拝され、良い場所だなと思いました。また、このお寺の向かいやその周辺は、まだ京町家が多く残っており、そういったことも好ましく思えました。ただ、今の時代は、どこも同じですが、いろいろと櫛の歯が抜けたように古い木造の京町屋から現代のプレハブ系の建築物に取って変わりつつあるのが残念です。
このお寺の南側も同じで、すでに何かしらの建築工事が始まっているようです。お寺の雰囲気を壊さない「空間の連動性」が持てる建築物だったらいいなと思いました。これからどんなデザインの建築が立つのか、できればお寺だけではなく、千本通りの空間全体が良い空間だなと思える、京都らしいデザインのものが出来上がれば、お寺の空間も生きてくるような気がします。
空間のデザインを考えるのもランドスケープの仕事の一つです。
人の思いもデザインかもしれません |