2012/01/05

京都御所の空間と凧揚げ

 京都御所は、京都の街にとって、とても重要な場所です。緑の空間でもありますし、ゆっくりできる空間でもあるのです。私の住んでいる家から京都御所が近いので、何かを考えるときや、ゆっくりしたい時などは、よく散歩に行きます。年始のこの時も時間があったので、少し散歩に行きました。京都御所の広々とした空間に凧揚げをしていたり、散策していたりと多くの人たちがいました。

 御所で揚げていた凧を見ていると、先日まで居た上海の外灘のエリアで連凧や金魚凧を挙げていた光景を思い出させてくれます。この御所での凧揚げ光景を見て、今の街中では、広い空間が少なくなったのだなと思わざるを得ません。私の子供の時を思い出してみると、家の前の須磨の海岸でよく凧を揚げていました。

 考えてみると空に広い空間があったから、凧が揚がっているのです。しかし、今の時代では街の中での凧揚げは、貴重なのかもしれません。空間が狭くなったのだろうと思わざるを得ないのです。京都御所ではまだその空間があること。これは市民にとって共有できる財産でもあり、貴重な空の空間ですね。

空の黒い点が凧です