2021/12/15

大江橋水上景

 大阪淀屋橋の大江橋高架を進む作業運搬船です。水面との間が大変狭い状況で,潮の干満次第で通過できる時間帯が決められてしまうようです。作業船や運搬船にとって,自然の中での干満の差が大きく作業の効率を左右されるという事は,日々の潮位を見なくてはならないにほかなりません。私は,釣りをするときに潮見表を見て,その日の時間帯を確認しますが,大阪の真ん中でも同じことがあるのだなとなんだか不思議に思えました。

 景観として見てみると,橋と船の景は,「水都大阪」にとても調和したものに思えます。そしてあの上下の幅が狭い中を疾走していく光景はとても躍動感のある生活景かもしれません。日々普通の光景かもしれませんが,こういった景観はこの大阪の街中であるからこそみられる景でもあり,そういった景を見るだけでも活があるのではないかと感じています。大阪の街中で動くこういった景観は,とても興味深く感じる「水景」です。

隙間を通ります