この光景は,北京市内にある胡同(hútòng)によく見ることもできます。ただ,このところの北京は,胡同をリノベーションして店舗になったりしている場所が多く見受けられます。「活用」といった意味では良い試みです。しかしながら,今まで個人が住んでいた空間が店舗に代わっていく様は,本当にいいのか,私にはまだ即答できません。建築物が残ること,活用されることで,その場所の記憶は少なくとも形は残ります。しかし,そのことは表面だけであって,内的な生きた空間,つまり生活している空間とはその建築物が異質ものになっていきます。それが良いのかどうか,まだ分かりかねるのです。決めるのはやはりそこに住んでいる方々であるだろうなと思います。でもやはり,どういった形であれ残ることの方がいいのでしょうね。
回答のない回答だと,ランドスケープはつくづく難しいものだと思うことしきりです。
緑のしみだし |