2013/03/28

白河小峰城の石垣


 国の史跡でもある福島県白河市の小峰城へ行ってきました。県の方より,現認したほうがよいとのアドバイスを前日に受けて,急遽見に行きました。阪神淡路大震災の時の明石城と同じように石垣が崩落していました。明石城も石垣が美しい城でしたが,この小峰城も美しい石垣の景観をかつて作り出していたと聞いています。

 崩落した石を外して,安全なところに移動させ,また組みなおしていく過程を考えると,作業されている方々に頭が下がります。写真は,三重櫓下の箇所の石垣です。あの地震の凄まじさを今に伝えている状態です。

 城は,その土地にとっての景観要素です。この白河に訪れて思ったのは,お城の石垣が,この場の景観をつくっているような気を受けたのです。それだけ存在感の強い要素だと思います。復旧にはまだまだかかるとのことですが,時間がかかっても復旧した時のこの城の石垣の存在は,ますます白河の町の中で,大きな存在感をだし,そして復興の新たな価値を醸成していくのではないかと強く思いました。
 
 地域の景観を改めて考えさせてくれるお城です。
 

三重櫓と石垣です