2012/07/20

太山寺本堂から見る緑


 神戸市西区の伊川谷は、学生の頃からのフィールドで、東京や福岡から関西に戻ってからも調査や授業の実習に行きます。ここのフィールドは、太山寺がやはり大きな存在感を示してくれます。特に、この時期、夏の本堂は、風が通ってひんやりとします。このひんやりしている本堂から、空いている扉の外を眺めると、緑の鮮やかさが見ることができます。視覚的にも涼やかさを出している感じがするのです。床の黒光りの空間もその色の個性を引き出しているような感じがするのです。少しの空間の少しの景観が、これほど効果的に色彩を強調してくれる面白さは、この本堂の楽しさかもしれません。

明るい本堂