2012/07/07

入谷の朝顔市


 台東区の入谷鬼子母神界隈で7月6日から朝顔市が開かれています。毎年恒例の朝顔市です。昨年は、震災の関係もあって、自粛されましたが、今年は賑やかに開催されました。江戸時代から続く文化です。こういった光景は、その土地、町の色合いを強く出してくれています。鴬谷の駅には、羽二重餅のお店が出て、鬼子母神方向へ行くと道々に提灯が掲げられており、見るだけでとても楽しくなります。

 以前の職場がこの界隈にあったこともあって、てくてくと駅から歩いて行くと懐かしさが大きくなってきます。住んでいたころに見てきた光景も、少し東京から離れて住んで、改めて訪れると見方が変わってきます。そうはいっても大きな町の変化がない限り、その町の風景を人は覚えているものです。景観の見方は日々変わりますが、大きな町の改変がないと覚えているものだなと思いました。ただ今年は、スカイツリーが思ったよりも大きな存在であったことが、驚いた点です。スカイツリーが完成して、改めて見てみると、その周辺の風景や景観は大きく変化してきているように感じます。とはいっても、それはそれでこれからの台東区の「景」の1つに染み込んでいくのでしょうね。

 景観自体も、今日見た風景、明日見る風景も日々変わってくるものです。ただ、この朝顔市そのものは、江戸からの文化なので、決して変わってほしくない風景です。

にぎやかな光景です